デュオサーボ
ドラムブレーキで、前進、後退のいずれにおいても2つのシューがリーディングシューの働きをするブレーキ機構。2つのピストンをもつホイールシリンダーでシューを押し開くところはリーディングトレーリング式と同じだが、シューの反対(支点)側はアンカーピンなどで固定されず、シュー間がシューアジャスターで連結され揺動する。回転方向前側のリーディングシューがホイールシリンダーによってドラムに押し付けられると、シューの端はアジャスターを介してもう一方のシューを押し、トレーリング側のシューにも自己倍力が働く。その結果2LやLTよりも大きな制動力が得られる。しかし、その効き方はシューに取り付けられたライニングの摩擦係数に敏感で、熱によって効きに変化が出たり、シューの当たり方によって片効きが生じたりする欠点がある。一般に小型トラックのリヤ側に用いられる。
デュオ・サーボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 05:00 UTC 版)
ツーリーディングの発展型で、1つの動作機構により2つのリーディングシューを動作させる方式である。2つのシューの一端は共通の動作機構に接続され、もう一端は固定されずに互いのシューがリンク機構により連結されている。プライマリーシューがホイールシリンダなどの動作機構により動作してドラムのトルクを受けると、リンク機構を介してセカンダリーシューを押す。逆転の際にはプライマリーとセカンダリーのシューの役割が入れ替わり、正転(前進)時と逆転(後進)時の両方で強い制動力を発揮する。特に大きな制動力を必要とする貨物車のほか、バスなどの大型乗用車に用いられる。
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