センターブレーキ
トランスミッションの後部に取り付けられ、終減速装置を介して制動力を発揮させるブレーキ装置。一般に小型で、自己サーボ作用が大きいデュオサーボ式ドラムブレーキが用いられる。終減速比が発生トルクの倍率になり、小さいブレーキでも高い制動力を得ることができるため、トラックやバスの駐車ブレーキとして使われている。走行中にブレーキを操作すると、小容量ブレーキのためにすぐフェード現象を起こすので、非常ブレーキとしての能力は限られている。安全規制の強化により、最近はホイールパーキング式駐車ブレーキに移行している。ブレーキ形式は内拡式ドラムブレーキが主流であるが、外部収縮式ドラムブレーキも一部に使用されている。
センターブレーキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:15 UTC 版)
「パーキングブレーキ」の記事における「センターブレーキ」の解説
中期ブレーキ規制対応以前に製作された大型車や、一部の四輪駆動車ではプロペラシャフト(推進軸)を拘束する「センターブレーキ」が採用されていた。これは通常トランスミッションの直後に設置されており、ファイナルドライブギアの減速比に応じて拘束力がさらに強まる長所があるが、パーキングブレーキの作動中でもディファレンシャルギアの作用によって両輪が互いに反対方向へ回転してしまうことがあり、車両が転動する危険もあるため、特に摩擦係数の低い雪道や凍結路面での駐車や、片輪のみのジャッキアップには適していない。これらの道での転動は、他の方式に比べて起こりやすいといえる。そのため、中期ブレーキ規制に対応した大型車輌の場合、次節の「ホイールパーク式」パーキングブレーキが主流となっている。
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