コキ107形
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「JR貨物コキ100系貨車」の記事における「コキ107形」の解説
コキ107-1(予讃線 多度津駅、2016年3月28日) コキ107-284(外房線 蘇我駅、2010年3月28日) コキ50000形の老朽取替を目的とする次世代標準車として開発された形式で、2006年12月に試作車の1両 (1) が、2008年から2017年までに量産車の2162両 (2 - 2163) が製作され、2018年3月17日のダイヤ改正をもってコキ50000形の取替が完了した。 車体の主要緒元は輸送実績に合致したコキ106形をベースとした。台枠は従来のコンテナ車と同様、側バリ、枕バリ、端バリ、横バリなどを溶接組立した構造である。コキ106形と同じようにISO規格の20 ft(総重量20.32 t)コンテナ2個(車端寄り)もしくは20 ft(総重量24 t)コンテナ1個(車体中央)積載を行うため、車体の上下曲げ剛性を大きくする一方で走行性能に影響するねじり剛性をコキ106形より小さくし、軽量化を図る構造とした。後位側の車端には、入換添乗用の握り棒、階段と留置ブレーキハンドルを設けている。 ブレーキ装置は電磁弁をもつCLE方式で、各車に電磁弁を装備し1両単位での運用を可能とする。空圧式側重弁により積載荷重の大小を検知し、適切なブレーキ力を得る応荷重装置を搭載する。 台車はコキ200形で使用されている FT3 を改良した FT3A である。車輪径は810 mm、固定軸距は2,100 mm、軸箱支持を軸ゴム+シェブロンゴム、基礎ブレーキ装置はユニットブレーキで FT3 と同等であるが、枕ばねを金属ばねに加えて防振ゴムを追加することで貨物に対する振動の影響を低減する構造である。外部塗色はコキ106形と同様の灰色で、荷重は 40.7 t である。 製造途中からコスト削減と企業ロゴ変更により車体側面の表記が簡略化される変更があった。
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