クロメート処理
亜鉛めっきした金属をクロム酸または重クロム酸塩を主成分とする溶液に浸漬し、金属表面に防錆皮膜をつくること。6価クロムによる処理皮膜は防錆効果が大きく、自動車でも板、ボルト類などの防錆処理として多用されてきたが、最近健康への有害性から欧州の自動車のリサイクルに関するEU指令では使用の禁止が打ち出された。
参照 クロム酸処理クロメート処理
クロメート処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/06 14:23 UTC 版)
クロメート処理は主に、黄銅、亜鉛、アルミニウムなどに行われる。素材金属を六価クロムを含む溶液に浸漬し不動態化させることで、自己修復性の皮膜を得ながら、なおかつ化学研磨作用を同時に行うことが出来る。 素材に直接行う他に、耐食性向上や変色防止の為にめっきの後処理に行われる事も多く、特に(鉄の)亜鉛めっきの後処理として一般的に行われている。身近に見かける物としてはユニクロと表記されている金属は亜鉛めっきに光沢クロメート処理を行ったものである。 現在は六価クロムが環境破壊物質のため規制され、代替品の主流が三価クロム化成処理である。 処理直後の金属表面はゲル状となっているが、60 ℃ 程度で乾燥させると耐食性、自己修復性を備えた皮膜に変わる。 アンチフィンガートリートメントなどの化成処理もある。 特にねじ類などに多く使われ、アルミ色、ニッケル色、鉄色ではなく、鈍く黄色みかかったようなあるいは油を塗ったような光沢色のもの、あるいは黒に近いもの、鋭い青みを持ったものはクロメート処理されたものである。見栄えはよくないが、安価であるので、外から見えない機械内部の部品によく使われる。
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