クロメルの注釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:33 UTC 版)
「ガッルス・アノニムス」の記事における「クロメルの注釈」の解説
「ガッルス」という名前に言及している唯一の史料が、ヴァルミア司教マルチン・クロメル(英語版) (1512–89)が「ハイルスベルク写本」の119フォリオの余白に書き込んだ注釈である。そこには、「ガッルスがこの歴史を書いたのだが、この修道僧は、私の考えでは、ボレスワフ3世の時代に生きたことが、序文から推測できる (ラテン語: Gallus hanc historiam scripsit, monachus, opinor, aliquis, ut ex proemiis coniicere licet qui Boleslai tertii tempore vixit)」と記されている。クロメルが「ガッルス」という名を本名として呼んだのか否かは定かではない。というのも、この名は「ガリアの」という意味もあり、フランス人という出身地を指しているだけの可能性もあるからである。また、クロメルがガッルスの名を何に基づいて記述したのかも不明である。 ゲスタ・プリンキプム・ポロノルムの現存する3写本のうちの一つであるハイルスベルク写本は、1469年から1471年の間に書かれたものである。16世紀半ばから18世紀にかけてハイルスベルク(現ポーランド領リズバルク・ヴァルミンスキ)に保管されていたからその名がついている。その後、ヴァルミア司教スタニスワフ・グラボフスキ(英語版)(1698年-1766年)の命により出版された。
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