クニタチ・アゼンス【クニタチ アゼンス】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第4064号 |
登録年月日 | 1994年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | クニタチ・アゼンス よみ:クニタチ アゼンス |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2000年 8月 23日 | |
品種登録者の名称 | 澤登晴雄 | |
品種登録者の住所 | 東京都国立市西2丁目29番地の60 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 澤登晴雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「アゼンス」に「I.P.150」を交配して得られた実生の中から選抜して得られたもので,果房の大きさは中,果粒は青黒又は紫黒色,円,中粒で,試作地(秋田県平鹿郡大森町)において9月中旬に成熟する早生種である。 樹の拡がり及び樹勢は中である。熟梢の太さは中,色は黄褐,綿毛の密度は粗,節間横断面の形は楕円である。巻きひげの着生は2,花穂の着生数は中である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は3片,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形及び上裂刻の形は開く,深さは浅,成葉の大きさは中,上面の色は暗緑,下面の色は緑褐,下面の葉脈間の綿毛の密度はかなり密,主脈上の綿毛の密度は中,葉柄の綿毛の密度は粗,中肋に対する葉柄の長さの比は長,太さは中である。穂梗の長さは長,色は淡紅である。果房の形は有岐円筒,大きさは中,着粒の密度は中である。果梗の太さは中,色は黄緑である。果粒の形は円,大きさは中,果皮の色は青黒又は紫黒,厚さは中,果粉の多少は多,果皮と果肉の分離性はやや易である。果肉の色は不着色,肉質は中間,甘味は高,酸味及び渋味は少,香気はマスカット及びその他,果汁の多少は多である。種子の数,形及び大きさは中である。発芽期及び開花期は中,成熟期は早で試作地においては9月中旬,果実の着色の難易は散光着色,花振いの多少は極少,無核果粒の混入及び裂果の多少は無~極少,果梗と果粒の分離は難,果実の日持ち性は中である。 「バッファロー」と比較して,穂梗の長さが長いこと,果肉の色が不着色であること,マスカット臭があること等で,「マスカット・ハンブルグ」と比較して,成葉の裂片数が3片であること,果房の形が有岐円筒であること,成熟期が早こと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者が昭和37年に自園(東京都国立市)において,「アゼンス」に「I.P.150」を交配して得られた実生の中から選抜したもので,以後苗木を育成し秋田県,岩手県で試作を行い,特性の調査・確認を行って育成を完了したものである。 |
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