クスタマモチ【クスタマモチ】(食用作物)
![]() |
登録番号 | 第5605号 |
登録年月日 | 1997年 7月 15日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | クスタマモチ よみ:クスタマモチ |
|
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 宮崎県 | |
品種登録者の住所 | 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 滝田正 八木忠之 西山壽 日高秀光 愛甲一郎 荒砂英人 轟篤 小八重雅裕 川口満 吉田浩一 薗田豊和 吉岡秀樹 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ヒヨクモチ」に「南海94号(後の「チクゴニシキ」)」を交配して育成された固定品種であり,育成地(宮崎県宮崎郡佐土原町)における成熟期は晩生の晩,稈長はやや短稈で,耐倒伏性が強く多収の水稲,糯種である。 草型は偏穂数型,稈長はやや短,稈の細太は中,剛柔はやや剛,止葉の直立の程度は立である。穂長はやや短,穂数はやや多,粒着密度は中,穂軸の抽出度は短である。穎色は黄白,ふ先色は褐,芒の有無と多少は稀である。玄米の形,大小及び精玄米千粒重は中,玄米の見かけの品質は上の下,光沢はやや良,食味は上の下である。出穂期及び成熟期は晩生の晩,耐倒伏性は強,脱粒性はやや易,収量は多である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a, 白葉枯病抵抗性品種群別は金南風群である。 「ヒヨクモチ」と比較して,穂軸の抽出度が短いこと,白葉枯病抵抗性品種群別は金南風群であること等で,「サイワイモチ」と比較して,草型が偏穂数型であること,穎色が黄白であること,出穂期及び成熟期が晩いこと,いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a であること,白葉枯病抵抗性品種群別が金南風群であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,宮崎県総合農業試験場(宮崎県宮崎郡佐土原町)において,昭和59年に「ヒヨクモチ」に「南海94号(後の「チクゴニシキ」)」を交配し,同年冬期温室で養成,60年に雑種第2代及び第3代の世代促進栽培,61年に雑種第4代で個体選抜,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。平成元年から生産力検定試験及び特性検定試験等を行い,3年からは「南海糯123号」の系統名を付して地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了したものである。6年は雑種第12代である。 |
- クスタマモチのページへのリンク