キーの位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 01:16 UTC 版)
コントロールキーの位置については、Escキーの位置と同様、多数の議論がなされている。 初期のパーソナルコンピュータやワークステーションのキーボードの大多数では、これらはホームポジションの近く(通常はコントロールキーは「A」の近く、Escキーは「Q」の近く)にあった。このためエディタ、ワープロソフト、コンピュータゲームなど、これらを多用するソフトウェアが多数登場し、特にパーソナルコンピュータやUNIX環境では普及した操作性となった。 しかしPC/AT後期より主流となった101キーボード(日本では106/109キーボード)以降の大多数のキーボードでは、コントロールキーの位置は最下段に、Escキーは最上段(ファンクションキーの上)にそれぞれ移動し、使用頻度が低いユーザーも多いと思われるCapsLockキーが「A」の近くに配置されたため、これを問題視する意見は多い。 反論または対策としては、コンビネーション用のキーを最下段に揃えたのは指先の不自由なユーザーへの配慮や、パーソナルコンピュータ以外も含むコンピュータの操作性(インタフェース)の統一である、コントロールキーは小指の付け根の部分で押せばよい、ソフトウェア側でキーバインドを変更すれば良い、キー位置が異なるキーボードも各種発売されている(例: Happy Hacking Keyboard)、などがある。 ソフトウェアまたはハードウェアによってキー位置を変更する場合は、コントロールキーをAの隣ではなくスペースバーの隣のキー(無変換キーやAltキー)に割り振り、親指でコントロールキーを押す使い方をする人もいる。これはコマンドキーを親指で押すMacintoshの使用法に似ている。 なおApple純正キーボードでは、英語版はAの隣がCapsLockキーになっているが、日本語版JISキーボードではAの隣がコントロールキーになっている。これはことえりの操作がコントロールキーを多用する事が原因と考えられる。なお、Mac OS Xではコントロールキーとコマンドキー、オプションキー、CapsLockキーなどの修飾キーがソフトウェア的に入れ替え可能になっている。 ノートPCでは、ファンクションキーに別の機能を割り当てるためのFnキーがあり、これにより左コントロールキーの位置やサイズが変えられている場合がある。詳細はFnキーを参照。
※この「キーの位置」の解説は、「コントロールキー」の解説の一部です。
「キーの位置」を含む「コントロールキー」の記事については、「コントロールキー」の概要を参照ください。
- キーの位置のページへのリンク