キハ25・75形投入に伴う廃車とミャンマーへの譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:28 UTC 版)
「JR東海キハ11形気動車」の記事における「キハ25・75形投入に伴う廃車とミャンマーへの譲渡」の解説
2014年4月時点でJR車は美濃太田車両区に17両・伊勢車両区に21両在籍し東海交通事業が4両保有していたが、2015年3月1日の武豊線の直流電化に伴い、同線で使用していたキハ25形およびキハ75形について「主に高山線・太多線へ転用する」とJR東海より発表があった。その後2013年3月には、2014年度から2015年度にかけてキハ25形の2次車52両を順次投入し、国鉄時代に製造されたキハ40系列およびJR発足初期に製造された当系列を置き換えていく方針が発表された。太多線の運用はキハ40系列とともに2015年をもって消滅し、同線を走る列車はすべてキハ25形およびキハ75形に置き換えられた。 除籍予定だった16両はキハ40系列共々ミャンマーへ譲渡されることになり、2015年3月のダイヤ改正後は、美濃太田車両区所属の100番台が伊勢車両区への転属やミャンマー鉄道省への譲渡が始まった。 同月22日に101・104・105の3両が伊勢車両区へ回送され、24日付で転属となり検査期限切れ間近な車両を置き換えた。同日に106・113・115・118 - 121の7両が名古屋臨海鉄道東港駅へ送られ同日付で廃車、31日にそのうちの6両がミャンマー鉄道省への譲渡のために名古屋臨海鉄道ND5529の推進運転により名古屋港岸壁に搬入された。 また、8月1日にキハ25形2次車の紀勢本線・参宮線での運用が開始されたため、伊勢車両区で運用されていた5両(8・101・104・105・108。うち3両は美濃太田車両区からの転属車)も置き換えとなり、ミャンマー鉄道省への譲渡のために笠寺まで回送され、同月6日に東港・東名古屋港を経て名古屋港大江埠頭に搬送され同日付で除籍された。 10月29日にも同じく伊勢車両区で運用された7両(1・2・4・5・107・109・110)が余剰となり、伊勢市→亀山→名古屋車両区の経路で回送され、同月30日付で除籍された。こちらも全車がミャンマーに譲渡されている。 この他にも、後述のひたちなか海浜鉄道譲渡車 (123) を除き、2015年度に除籍された0番台・100番台はすべてミャンマーに譲渡された。ミャンマーにおいては車両限界がJR線と異なるため、冷房の室外機の部分のみ屋根の高さが下げられており車両側面の中央上部に室外機からの通気口が設けられている。 しかし、2016年の政権交代以降、政府の方針転換により一部の車両がミャンマー国鉄に引き渡されず、ミャンマーおよび日本の港で放置されている。
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