ガンダムファイター・モビルファイター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:38 UTC 版)
「ガンダムファイト」の記事における「ガンダムファイター・モビルファイター」の解説
ガンダムファイトは、利害上の対立から各国家が総力を挙げて行う戦闘を展開し人類が破滅してしまう最悪の事態をギリギリで回避させた最後の手段といっても過言ではない。本作における国際社会は、ガンダムファイトの制覇が直接的にその所属国家に覇権をもたらす構造になっている。このことから、ガンダムファイトに投入されるモビルファイター(以下MF)の開発・建造やガンダムファイターの育成・選抜は各国共にその国力を示すものとして国家の威信を掛けて行われる。そのため、ガンダムファイターの逃亡は国家に対する反逆にも等しい行為とされている。 本作のMFがシリーズ他作品で「ガンダム」と呼ばれるメカ類と決定的に異なる点は、搭乗者の身体の動きをそのまま機体動作に反映させ人機一体を実現させる「モビルトレースシステム」が導入されていることにある。それゆえ基本的には機体性能と操縦者の肉体能力、とりわけ格闘戦能力に大きく依存することから、MFでは大口径ビームライフルなど銃砲類の優位性はそれほど高くなく、ごく一部での使用にとどまる。このシステムは搭乗者の身体の動作を忠実にトレースする反面、機体が受けるダメージも同じように搭乗者に返ってくる(返るのは痛覚のみであり、機体が欠損しても搭乗者の肉体が失われたりはしない)。それゆえガンダムファイターには常人離れした心・技・体を有する格闘技の達人が最適かつ必要であり、ガンダムファイターには主人公ドモンをはじめそのような強靱な設定付けをされたキャラクターが多く、本作の作風が独特の武侠的な一面を持つ大きな要因になっている。 なおダメージの共有などのために神経接続のような処置をするため、本システムの作動時にはラバー状の特殊素材でできた密着する全身スーツを装着している必要がある。このスーツを装着する際には装着者の全身にかなりの圧力がかかるため相応の筋力を必要とし、ガンダムファイターとして養成された者たちでさえ少なからぬ身体的負担と苦痛を伴う。子供など肉体的に劣り未成熟な者ならば圧力で全身の骨が折れかねない。そのため、ガンダムファイターとしての素養がある者やこのシステムを把握している専属メカニック以外は、コクピットへの立ち入りを禁じられている。
※この「ガンダムファイター・モビルファイター」の解説は、「ガンダムファイト」の解説の一部です。
「ガンダムファイター・モビルファイター」を含む「ガンダムファイト」の記事については、「ガンダムファイト」の概要を参照ください。
- ガンダムファイター・モビルファイターのページへのリンク