オリジナルとカバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:50 UTC 版)
「ユー・ビロング・トゥ・ミー (1952年の曲)」の記事における「オリジナルとカバー」の解説
1952年のバージョンは、スー・トンプソン(英語版)が吹き込み、マーキュリー・レコードのカントリー・ミュージックのレーベルから、カタログ番号 6407 としてリリースされた。その後、程なくして、 パティ・ペイジがこの曲をカバーし、同じくマーキュリーからカタログ番号 5899 としてリリースし、B面には「I Went to Your Wedding」が収められた。このレコードは、『ビルボード』誌のチャートで、1952年8月22日付けでチャート入りし、12週間チャートに留まり、最高4位まで上昇した。 最も人気が高かったのは、ジョー・スタッフォードによるカバーであった。コロムビア・レコードからカタログ番号 39811 でリリースされたこのレコードは、スタッフォードにとって最大のヒット曲となり、アメリカ合衆国とイギリスの両国でチャートの首位に立ったが、全英シングルチャートで女性歌手が首位に立ったのは、この曲が初めてであった。全米チャート入りは、1952年8月22日付けで、チャートには24週留まった。イギリスでは、同国初のチャートであった1952年11月14日付のチャート(当時はトップ12)に登場し、1953年1月16日付で首位に達してこの種のチャートの第2代目の首位曲となり、合わせて19週にわたってチャートに留まった。カバー・バージョンの中でも、ディーン・マーティンがキャピトル・レコードからカタログ番号 2165 でリリースしたバージョンも、同じ時期にヒットした。こちらは1952年8月29日付で初登場し、10週間チャートに留まり、最高12位まで上昇した。無名であったエルヴィス・プレスリーがサン・レコードのオーディションを受けたときに歌った曲のひとつは、ディーン・マーティンのスタイルによる「ユー・ビロング・トゥ・ミー」であったという。『キャッシュボックス』誌のチャートでは、異なるバージョンを楽曲ごとに合算する方式であったため、この曲は各種のチャートで首位に達した半年以上もチャートに留まった。 1958年、この曲は初めてロックへとクロスオーバーし、ジーン・ヴィンセントのアルバム『Gene Vincent Rocks! And the Blue Caps Roll』に収録された。その後、デュプリーズ(英語版)のバージョンが Billboard Hot 100 のトップ10入りを果たし、1962年に最高7位まで上昇した。この曲はほかにも、多数のポップ・ミュージックの歌手によって取り上げられており、パッツィー・クラインやビング・クロスビーも吹き込みをしている。ボブ・ディランは、1992年のアルバム『グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー』のためにこの曲をアコースティック・ギターの弾き語りで吹き込んだが、最終的にこのアルバムには収録されないこととなり、2年後の1994年に映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のサウンドトラックとして発表され、アルバム『ナチュラル・ボーン・キラーズ』にも収録された。
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