オリジナルと編曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 22:22 UTC 版)
「マンドリンオーケストラ」の記事における「オリジナルと編曲」の解説
作曲家がマンドリンオーケストラで演奏されることを目的として書かれた作品(ここでは「マンドリンオリジナル作品」とする)は管弦楽団のそれに比べて相対的に少なく、マンドリンオリジナル作品で関係者以外に対して知名度のある作品も皆無といってよい状況にある(映画「クレイマー、クレイマー」や歯磨剤(ライオン・デンターシステマ)のCMで使用されたヴィヴァルディのマンドリン協奏曲ハ長調作品425が有名であるが、これはマンドリン独奏と弦楽合奏の協奏曲であり、マンドリンオーケストラのための曲ではない)。 このため、クラシック音楽やポピュラー音楽(映画音楽など)をマンドリンオーケストラのために編曲した作品が演奏会で取り上げられることが多い。 こうした「編曲もの」の中には本来管弦楽や吹奏楽のために書かれたのにもかかわらず、現在では原曲では演奏されずにマンドリンオーケストラでのみ演奏されている作品がある。中野二郎・松本譲・石村隆行・日比野俊道等の編曲によるボッタキアリ、アマデイ、デ・ミケーリの管弦楽曲、マネンテ、フィリッパ父子の吹奏楽曲などがそれに当たるが、こうした作品は関係者ですらマンドリンオリジナル作品であるという誤解を抱いていることが多い。これは日本だけに限ってみられる現象である。 なお明治大学マンドリン倶楽部では以前からOBの古賀政男が作曲した歌謡曲を演奏してきたほか、クラシックやポピュラーからの編曲作品を積極的に取り上げており、特にラテン音楽の演奏では特異な地位を占めている。
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