LTV
「LTV」とは、顧客生涯価値・総資産有利子負債比率のことを意味する表現である。
「LTV」とは・「LTV」の意味
「LTV」は、マーケティング用語としては「顧客生涯価値」、不動産用語としては「総資産有利子負債比率」という意味で用いられている。・「LTV(顧客生涯価値)」
マーケティング用語において「LTV」は英語の「Life Time Value(ライフ タイム バリュー)」の略語で、日本語に訳すと「顧客生涯価値」という意味になる。顧客が特定の企業やブランドの顧客である間に、どれだけの利益をもたらすかを算出したものである。マーケティングにおいて、新規の顧客を獲得するのは難しいとされており、収益を上げるためには既存の顧客の「LTV(顧客生涯価値)」をどれだけ上げることができるかがカギとされている。
・「LTV(顧客生涯価値)」の計算方法
「LTV」の計算方法は、購買単価×購買頻度×継続利用期間である。購買単価が3000円、購買頻度が1ヶ月に1回(年12回)、継続利用期間が4年であった場合、3000×12×4=144000となるため、「LTV」は14万4000円となる。「LTV」の数値が高いほど、顧客のロイヤルティが高く企業・ブランドの収益が高くなる。
・「LTV(総資産有利子負債比率)」
証券用語において「LTV」は英語の「Loan to Value(ローン トゥー バリュー)」の略語で、日本語では「総資産有利子負債比率」という意味になる。不動産の価値に対して、どれだけの借入金があるのかを示す指標である。不動産投資のほか、金融機関がローンの審査、財務状況を判断する際の指標にしている。「LTV(総資産有利子負債比率)」の数値が低いほど、借入金が少なく安全性の高い不動産ということになる。
・「LTV(総資産有利子負債比率)」の計算方法
「LTV」の計算方法は、負債額÷物件価格×100である。負債額4000万円、物件価格1億円の不動産は、4000万円÷1億×100=40となるため、「LTV」は40%という計算になる。また、負債金額4500万円、物件価格5000万円の不動産は、4500万円÷5000万円×100=90となるため、「LTV」は90%である。不動産投資においては、「LTV」が80%以下が理想的だとされている。「LTV」を算出することで、不動産投資へのリスクヘッジができるほか、不動産を売却する際の価値を予測することができる。
・「LTV(総資産有利子負債比率)」を用いて不動産評価をする金融商品
「LTV」を用いて不動産評価をする代表的な金融商品としては、不動産投資信託(REIT)やソーシャルレンディングがあげられる。特にソーシャルレンディングは低額から始められるため、個人でも参入しやすいとされている。
「LTV」の熟語・言い回し
LTV向上とは
「LTV向上」とは、顧客生涯価値を向上させるということである。「LTV向上」のためには、購入頻度を増やしたり、購入単価を上げたり、購入期間を伸ばしたり、収益率を上げたりすることが効果的だとされている。購入頻度を増やすためにはメルマガの配信、購入単価を上げるためには抱き合わせ商品や関連商品の提案、購入期間を伸ばすためにはアフターサポートの充実や定期便の販売などの施策があげられる。「LTV」が向上すると営業コストを抑えられるほか、利益の安定化などのメリットがある。
LTVが高いとは
「LTVが高い」とは、顧客生涯価値が高いということである。顧客が継続的にその企業・ブランドの製品を選択しているという意味で、顧客と企業・ブランドが良好な関係であることを指す。
LTV最大化とは
「LTV最大化」とは、顧客生涯価値の数値が最大値であることを意味する。「LTV最大化」のためには、顧客との関係を良好に保つことが大切である。数値を最大化するために価格を上げると、顧客が離れてしまうこともある。また、商品開発を怠っていると別のサービスに流れてしまうこともあるため、顧客のニーズを確認しながら魅力的な商品・サービスを開発することも大事だとされている。
エル‐ティー‐ブイ【LTV】
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