エジプトとの比較論とは? わかりやすく解説

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エジプトとの比較論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:04 UTC 版)

明治維新」の記事における「エジプトとの比較論」の解説

中東社会学者山口直彦は、エジプト史での比較論じている。 エジプト初代大統領ナセルは、『アラブ連合共和国国民憲章』の中で「エジプトがその眠りから醒めた時、近代日本進歩向かって歩み始めた日本着実な歩み続けることに成功したのと対照的に個人的な冒険によってエジプト覚醒妨げられ、悲しむべき弊害伴った挫折もたらされた」と記している。 エジプト失敗した近代化日本成功した理由について、明治日本教育制度整っていた上に、「有司専制」などという批判ありつつも議会民権政党マスコミなど政府批判勢力が常に存在して行政チェック機能働いていたのに対しエジプトにはこれがなかったため、君主個人的な私情私欲突き進みやすかったことがあるという。明治政府外債に慎重で返済能力越えない現実的な範囲留めてきたが、エジプト君主独走計算もなく法外な利息外債頼り続けその結果財政破綻植民地化招いたことが指摘されている。 一方エジプト革命から半世紀上前オラービー革命起こしたアフマド・オラービーは、近代化改革日本成功した理由について、日本の地理条件良さ背景にあると分析していたという。具体的に幕末から明治初期日本生糸しか主要産業がなく、イギリスフランスにとっての日本価値は大市場である清の付属品、あるいは太平洋進出のための薪炭水の補給地でしかなく、スエズ運河有するエジプト比べて重要度低かったことがあるという。

※この「エジプトとの比較論」の解説は、「明治維新」の解説の一部です。
「エジプトとの比較論」を含む「明治維新」の記事については、「明治維新」の概要を参照ください。

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