ウォーターバックとは? わかりやすく解説

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ウオーターバック【waterbuck】

読み方:うおーたーばっく

ウシ科哺乳類で、レイヨウ一種アフリカ東部および南部分布頭胴長1.8〜2.4メートル体重170250キロ。雄だけに角がある。サバンナ水辺にすむ。


ウォーターバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 07:06 UTC 版)

ウォーターバック
ウォーターバック(オス)
Kobus ellipsiprymnus ellipsiprymnus
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブルーバック亜科 Hippotraginae
: ウォーターバック属 Kobus
: ウォーターバック
K. ellipsiprymnus
学名
Kobus ellipsiprymnus (Ogilby, 1833)
和名
ウォーターバック
シンシンウォーターバック
英名
Waterbuck

ウォーターバックKobus ellipsiprymnus)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ウォーターバック属に分類される偶蹄類。

分布

アンゴラウガンダエチオピアエリトリアガーナガボンカメルーンギニアギニアビサウケニアコートジボワールコンゴ共和国コンゴ民主共和国ザンビアシエラレオネジンバブエスーダンスワジランドセネガルソマリアタンザニアチャド中央アフリカ共和国、トーゴナイジェリアナミビアニジェールブルキナファソブルンジベニンボツワナマラウイマリ共和国南アフリカ共和国モザンビークルワンダ[1][2][a 1]

形態

体長170-220センチメートル[2]。尾長25-45センチメートル[2]。肩高110-133センチメートル[1]体重150-270キログラム[2]。全身は長く硬い体毛で被われる[1][2]。頸部の体毛は鬣状に伸長し、背面中央部の体毛は後方に向かって生える[2]

全身の汗腺が発達し、油状の液を分泌することで毛が濡れるのを防いでいる[1][2]。後肢基部内側(鼠蹊腺)に臭腺がない[2]

オスにのみ先端が前方に向かう三日月状に湾曲した角がある[2]

K. e. crawshayi
全身の毛衣は灰色で、尾や四肢下部の毛衣は黒い[2]。眼の周囲に白い斑紋が入らない[2]。臀部に白い斑紋が入るが、輪状にならない[2]。耳介はやや長く、先端が尖る[2]。角長68-79センチメートル[2]
K. e. defassa
全身の毛衣は赤褐色で、体毛の基部は灰白色[2]。額の毛衣は赤褐色で、眼の周囲に白い斑紋が入る[2]。臀部に白い斑紋が入るが、輪状にならない[2]。四肢背面の毛衣は黒褐色から黒で、四肢腹面の毛衣は白い[2]。耳介はやや長く、先端は尖る[2]。角長74-83センチメートル[2]
K. e. ellipsiprymnus
全身の毛衣は灰褐色や黒褐色、灰黒色[2]。臀部に白い輪状の斑紋が入る[2]。角長50-100センチメートル[2]
K. e. unctuosus
全身の毛衣は黄褐色で、体毛の基部は白い[2]。額の毛衣は暗褐色で、眼の周囲に白い斑紋が入らない[2]。臀部に白い斑紋が入るが、輪状にならない[2]。四肢の毛衣は暗褐色[2]。耳介は短く、先端は丸みを帯びる[2]。角長68-79センチメートル[2]

分類

13亜種に分かれる[1]。亜種をK. e. defassaを基亜種とした独立種シンシンウォーターバックとして分割する説もあった[2]

  • Kobus ellipsiprymnus ellipsiprymnus (Ogilby, 1833) 
  • Kobus ellipsiprymnus crawshayi (Sclater, 1893) 
  • Kobus ellipsiprymnus defassa (Rüppell, 1835) 
  • Kobus ellipsiprymnus unctuosus (Laurillard, 1841)  - など

生態

河川の周辺にあるサバンナ森林などに生息する[1][2]。オスは0.1-2.4平方キロメートルの縄張りを形成し定住するが、メスは0.3-6平方キロメートルの行動圏内を主に5-8頭で共有し移動しながら生活する[1][2]

食性は植物食で、主にヨシイグサなど)を食べる[1][2]乾季になると水中に入り水生植物も食べる[1][2]

繁殖形態は胎生。繁殖期になるとオスは数頭のメスとハレムを形成する[2]。妊娠期間は9か月[2]。1回に1頭の幼獣を産む[2]

天敵はライオンヒョウチーターブチハイエナリカオンナイルワニなど。

保全状態評価

  • K. e. defassa

NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 1]

  • K. e. ellipsiprymnus

LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 1]

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、121-122、130頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、54-55頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ a b c d The IUCN Red List of Threatened Species
    • IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Kobus ellipsiprymnus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.

「ウォーターバック」の例文・使い方・用例・文例

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