ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道とは? わかりやすく解説

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ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/15 13:39 UTC 版)

IRT9番街線」の記事における「ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道」の解説

1866年4月20日、ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道 (West Side and Yonkers Patent Railway Company) がチャールズ・T・ハーヴェイによって設立されグリニッジ・ストリートおよび9番街沿ってバッテリー・プレイスから30丁目へ至る鉄道路線の建設許可受けた会社マンハッタン区南端からウェストチェスターヨンカーズ向かって25マイル40キロメートル)の高架路線建設する予定であり100,000ドルの募入資本金チャーターされていた。 路線建設1867年7月1日より始まった最初区画1867年10月7日完成し同年12月試験が行われた。この僅か0.5マイル(0.8キロメートル)の線路は"1本足鉄道" (one-legged railroad) と呼ばれていた。これは路線単線通りの上通っていたことからそう呼ばれた車両を動かすケーブル線路の間に通されエンジンによって動かされていた。車両は3両が完成しており、特許権取得していた。 路線1868年7月3日開業した。"実験" (experiment) を承認した長官実験成功とし、ブロンクス区スピュトン・ダイビルまでの路線建設認可したその後社名はウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント高架鉄道 (West Side and Yonkers Patent Elevated Railway Company) に変更された。この時点での路線南端はデイ・ストリート、北端29丁目であったケーブル路線隣接する建物地下にある機械によって動かされていた。このケーブル長さ1マイル(1.6キロメートル)の物を複数使用しており、ケーブル車両押し引きするのでは無くケーブル循環させることで上に乗った車両動かしていた。このため路線全体ケーブル1つ繋がっているわけでは無かったケーブル車両が上に来ると駆動開始し次のケーブル車両移動する停止した。なお、サンフランシスコ・ケーブルカーのように運転士判断ケーブル車両接続切り離しが行える構造ではなくツメによって半永久的に固定する構造になっていたため、ケーブルケーブル境目においては停止状態から駆動始めたケーブル車両急激に引っ張られる状態になり大きな衝撃発生していた。 しかし、路線には継続的な問題があった。ケーブル車両固定させるメカニズム完璧ではなくケーブル維持も困難であった遂に1870年11月15日競売によって売り出され数ヵ月運行休止され資産960ドル現在のレートでは約15,000ドル)で買い取られた。購入者はウェストサイド・パテンテッド高架鉄道 (Westside Patented Elevated Railway Company) として路線再編行った1871年2月9日交通委員会高架鉄道対し今まで鋼索鉄道設備全て廃止し蒸気機関車による運行変更する計画承認した既存線路設備修理改修が行われた後、1871年4月20日蒸気機関車による列車の運行開始された。1871年の夏、会社3つの抵当入れられた。そして鉄道資産再編成のために債券保有者によって受託者任命された。1872年資産新しく設立されニューヨーク高架鉄道 (New York Elevated Railroad Company) によってオークションで購入された。これより世界初成功した高架鉄道運行開始された。蒸気機関車での運行1903年全線電化されるまで続けられていた。

※この「ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道」の解説は、「IRT9番街線」の解説の一部です。
「ウェスト・サイド・アンド・ヨンカーズ・パテント鉄道」を含む「IRT9番街線」の記事については、「IRT9番街線」の概要を参照ください。

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