イワン・ブーニンとは? わかりやすく解説

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ブーニン【Ivan Alekseevich Bunin】

読み方:ぶーにん

1870〜1953]ロシア詩人・小説家1933年ノーベル文学賞受賞詩集落葉」、小説」「アルセーニエフ生涯」など。


イヴァン・ブーニン

(イワン・ブーニン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 14:00 UTC 版)

Ivan Bunin
イヴァン・ブーニン
現地語名 Ива́н Алексе́евич Бу́нин
誕生 (1870-10-22) 1870年10月22日
ロシア帝国ヴォロネジ
死没 1953年11月8日(1953-11-08)(83歳没)
フランスパリ
国籍 ロシア
主な受賞歴 ノーベル文学賞(1933)
署名
ウィキポータル 文学
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ノーベル賞受賞者
受賞年:1933年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:散文によって古典的なロシアの伝統を継承した厳格な芸術に対して

イヴァン・アレクセーエヴィチ・ブーニンロシア語: Ива́н Алексе́евич Бу́нин, ラテン文字転写: Ivan Alekseevich Bunin, 1870年10月22日ユリウス暦10月10日) - 1953年11月8日)は、ロシア帝国出身の作家である。ロシア革命後、フランスへ亡命。ロシア人小説家としては初のノーベル文学賞を受賞している。

経歴

ヴォロネジの地主の家に生まれる。父親の放蕩のため家は没落。17歳で詩人としてデビューののち、新聞記者、図書館司書などの職に就きながら短編小説を発表、アントン・チェーホフレフ・トルストイマクシム・ゴーリキーなどの知遇を得る。翻訳家としても評価され、ロングフェローの詩の訳により1903年プーシキン賞を受賞、1909年にアカデミー会員となる。また長編小説でも名声は高まり、1912年から1914年までカプリ島にゴーリキーを訪ねて滞在した。革命によりオデッサに二年滞在したのち、フランスへ亡命し、ロシア語で作品を書き続け、1933年ノーベル賞を受賞。第二次世界大戦中はナチスに抵抗し、ユダヤ人を自宅に匿ったという。

トルストイを尊敬し、フョードル・ドストエフスキーを評価しなかった。仏教を研究し、最古の仏典スッタニパータオルデンベルクの『ブッダ』を座右の書とした。

2014年、ニキータ・ミハルコフがその「日射病」を「サンストローク」として映画化した。

主要作品

日本語訳

  • 『生活の盃』原久一郎訳、新潮社、1923
  • 『村』中村白葉 訳 ノーベル賞文学叢書、今日の問題社、1941。復刻・本の友社、2006
  • 『ミーチャの恋・エラーギン騎兵少尉の事件』原卓也訳、<ノーベル賞文学全集 7>主婦の友社、1971
  • 『アルセーニエフの青春』高山旭訳、河出書房新社、1975
  • 『トルストイの解脱』高山旭訳、冨山房、1986
  • 『日射病』小泉猛訳、集英社:ギャラリー<世界の文学15 ロシアⅢ>、1990
ニキータ・ミハルコフ監督「サンストローク」原作
  • 『暗い並木道 イワン・ブーニン短編集』原卓也訳、国際言語文化振興財団、1998
  • 『アントーノフカ』町田清朗訳、未知谷、2007
  • 『ミーチャの恋・日射病 他十篇』高橋知之訳、岩波文庫、2025
「ブーニン作品集」
  • 『ブーニン作品集1 村 スホドール』望月哲男・利府佳名子・岩本和久・坂内知子訳、群像社、2014
  • 『ブーニン作品集2』、未刊行
  • 『ブーニン作品集3 たゆたう春 夜』岩本和久・坂内知子訳、群像社、2003
  • 『ブーニン作品集4 アルセーニエフの人生 青春』望月恒子訳・解説、群像社、2019
  • 『ブーニン作品集5 呪われた日々 チェーホフのこと』佐藤祥子・尾家順子・利府佳名子訳、群像社、2003

脚注


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