ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセンとは? わかりやすく解説

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イェンセン【Johannes Vilhelm Jensen】


ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 04:00 UTC 版)

Johannes V. Jensen
ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン
誕生 Johannes Vilhelm Jensen
(1873-01-20) 1873年1月20日
 デンマーク 北ユラン地域
死没 1950年11月25日(1950-11-25)(77歳)
 デンマーク コペンハーゲン
国籍  デンマーク
主な受賞歴 ノーベル文学賞(1944)
ウィキポータル 文学
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ノーベル賞受賞者
受賞年:1944年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:広い視野の知的好奇心と大胆で新鮮な創造的スタイルに結びつけられた、彼の詩的想像力の類稀なる強さと豊かさに対して

ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン(Johannes Vilhelm Jensen, 1873年1月20日 - 1950年11月25日)はデンマーク小説家。20世紀デンマークで最も偉大な作家とも評される。1944年にノーベル文学賞を受賞した。姉妹の一人、マリア・イェンセンも有名な作家で、初期のフェミニストである。

生涯

彼はユトランド半島北部のFarsøという村で獣医の息子として生まれ、田舎の環境で育った。コペンハーゲン大学で医学を学んでいる時、学費のためにジャーナリストとして働いた。3年間大学で学んだ後、彼は進路を変更し、文学の仕事をすることに決めた。

最初の文学作品はペシミズムの影響を受けたもので、祖国デンマークに関する話を集め、1898年から1910年にかけ、出版されたHimmerland Stories(ヒンマーラン短編集)である。1900年から1901年に、傑作Kongens Fald (The Fall of the King 『王の没落』)を書き上げた。16世紀のデンマーク王クリスチャン2世の没落を描いた近代歴史小説で、1999年に20世紀デンマークで最高の小説に選ばれた。

1906年には大著Digte 1906 (Poems 1906) を上梓し、デンマークに散文詩を紹介した。彼は詩や少しの戯曲、多くのエッセイも書き、テーマは主に人類学や進化の哲学に関するものが多かった。

ハンス・クリスチャン・アンデルセンと同様に、彼もよく旅行をした。アメリカへの旅行中にPaa Memphis Stationという詩の着想を得、これはデンマークで非常に良く知られる詩になった。ウォルト・ホイットマンはイェンセンの影響を受けた作家の一人である。

イェンセンの有名な作品は全て1920年以前に作られた。これ以降彼は生物学と動物学の研究に没頭し、チャールズ・ダーウィンの理論を基にした、倫理にかなったシステムを作るために努力をした。彼はまた古典詩の再生にも希望を持った。イェンセンはデンマークでは論争の的になっている人物で、彼の無茶な論客やしばしば人種差別的な理論は彼の評判を下げた。しかし、彼はファシスト的な言動は決してしなかった。

彼はデンマークに散文詩や直接的な言葉を使った詩をもたらしたことで、デンマーク近代詩の父とみなされている。彼の直接的な影響は1960年代に表れた。ラドヤード・キップリングクヌート・ハムスンカール・サンドバーグの3人の作家と並び称されている。

ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセンは、ジークムント・フロイトによる分析で有名になった小説「Gradiva グラディーヴァ」を1903年に書いたドイツ人作家のヴィルヘルム・イェンセン(1837‐1911)と混同されることがあるが、別人である。

訳書




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