Gibberella fujikuroi(イネばか苗病菌)
Gibberella fujikuroi (Saw.) Ito apud Ito & Kimura [=Fusarium moniliforme Sheldon]
分類:子のう菌門,核菌綱,ボタンタケ目,ボタンタケ科
日本全国に分布。イネばか苗病,イネ科作物赤かび病を引き起こすが,葉上生息菌として様々な植物から分離される。植物病害抑制菌(微生物防除剤)として使える可能性もある。分生胞子を飛散して蔓延する。子のう胞子は枯死植物体上でのみ観察される。
性状(機能):葉上生息菌,植物病原菌
形態: 有性世代:暗青色の子のう殻中に楕円形~棍棒形の子のうを形成し,内部に無色,楕円形,大きさ14-18×4.5-6μ,1-2(-3)隔壁の子のう胞子を形成する。 無性世代:小型分生子はフィアライド(分化分生子柄)上に,連鎖状に形成され,無色,長楕円形,大きさ5-12×1.5-2.5μ,0(-1)隔壁。大型分生子は分生子座内に形成され,無色,長紡錘形,両端は細まり,真直または湾曲し,大きさ25-60×2.5-4μ,3-7隔壁。 | ||
大型分生子と 小型分生子 | 連鎖した小型分生子 |
標本番号 | 菌種 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
256-1-10 | Gibberella fujikuroi | イネ | Oryza sativa | ばか苗病 | 1900.8.25 | 堀正太郎 | |
256-1-25 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 東京板橋志村 | 1937.7.17 | |
101-1-26 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 北海道空知郡瀧川村 | 1941.8.7 | 明日山秀文 |
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