市来デラ【イチキデラ】(果樹)
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登録番号 | 第5863号 |
登録年月日 | 1997年 12月 5日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 市来デラ よみ:イチキデラ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 市来俊郎 | |
品種登録者の住所 | 福岡県飯塚市大字相田1772番地の55 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 市来俊郎 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「早生デラウェア」の枝変わりであり,果皮の色が赤褐,果粒が卵形の小粒で,育成地(福岡県飯塚市)において7月下旬に成熟する品種である。 樹の広がりはやや小,樹勢はやや弱である。熟梢の太さはやや細,色は暗褐,節間横断面の形は楕円,幼梢先端の色は赤~紫赤,綿毛の密度は密,巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は極多,花性は両性,花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は3片,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形は広く開く,成葉上裂刻の一般的な形は開く,上裂刻の深さは中,大きさは小,上面の色は暗緑,下面の色は暗黄緑,葉柄の色は紅,中肋に対する葉柄の長さの比は中,葉柄の太さは細である。果房の形は有岐円筒,大きさは小,着粒の密度は密,果梗の太さは細,長さは短,色は黄緑である。果粒の形は卵,大きさは小,果皮の色は赤褐,果粉の多少及び果皮の厚さは中,果皮と果肉の分離性は易,果肉の色は不着色,肉質は塊状,甘味は高,酸味は中,渋味は無~極少,香気は無,果汁の多少は中,種子の数は少,大きさは中である。成熟期は早で育成地において7月下旬,果梗と果粒の分離及び果実の日持ち性は中である。 「早生デラウェア」及び「紅南陽」と比較して,果粒の形が卵形であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成2年に出願者の「早生デラウェア」栽培園(福岡県飯塚市)において,果粒の形状が周囲と異なる変異枝を発見し,以後,観察を続けるとともに高接ぎによる増殖を行い,6年に特性の調査,確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「市来1号」であった。 |
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