アンパンマンとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 14:32 UTC 版)
「ばいきんまん」の記事における「アンパンマンとの関係」の解説
自分の手でアンパンマンを倒すことを夢に見ているが、アンパンマンに助けられたり顔を食べさせてもらったときは協力するなど、潔い一面がある。これは、「アンパンマンに助けられた」イコール「負けた」ことを認めたくないというのが理由の一つ。しかし、ばいきんまんはアンパンマンのことを永遠に敵だと思っているため、一度借りを返せばまた元の関係に戻る。 TV第4話B「アンパンマンとおむすびまん」では、悪さをした罰としておむすびまんに岩を投げられてしまうが、「こっちも助けてください」と素直に頼んだため、アンパンマンに助けられる。また、初めてアンパンマンに協力したのは、TV第11話A「アンパンマンとイタイノトンデケダケ」である。ばいきんまんは、奪ったイタイノトンデケダケを持ってアンパンマンから逃げる際に洞窟の川に落ちてしまう。アンパンマンは、最初は川に流されているばいきんまんを無視して、ばいきんまんと共に川に流されているイタイノトンデケダケのみを拾おうとしたが、アンパンマンに何度も助けを求めるばいきんまんを結局は放っておくことが出来ず、ばいきんまんを助ける。ばいきんまんはアンパンマンに無事に助けられるが、イタイノトンデケダケは滝に流されてしまう。疲れて気絶したアンパンマンを最初は嘲笑したが、自分を助けてくれたアンパンマンを放っておけなかったのか、洞窟の中で別のイタイノトンデケダケを見つけ、それをアンパンマンの元に置いて隠れる。その後、目を覚ましてそれに気づいたアンパンマンは、ばいきんまんへのお礼を口にしながら帰って行き、それを隠れて聞いていたばいきんまんは「礼を言われたくてやったんじゃないやい、バーロー」と頬を染めながらつぶやいていた。 TV第48話B「アンパンマンととぶ木馬」では、自分が作った飛ぶ木馬にドキンちゃんが乗って遊ぼうとしたが、その木馬をドキンちゃんが壊してピンチになり、アンパンマンの協力を拒否して一人で助けようとする。しかし、バイキンUFOが岩場にぶつかって壊れて助ける方法がなくなり、アンパンマンもドキンちゃんを助ける途中で滝の水をかぶって顔を濡らしてしまう。このことで、ばいきんまんは悔しがっていたが、ドキンちゃんを助けられるのはアンパンマンしかいないと判断し、自らジャムおじさんたちのいるアンパンマン号の元に向かい、アンパンマンの新しい顔を受け取り、アンパンマンを助けるという一面を見せた。このおかげでドキンちゃんはアンパンマンに無事救出される。アンパンマンは自分を助けてくれたばいきんまんに感謝し、ジャムおじさんたちも彼にお礼を言い、ドキンちゃんも自分を助けてくれたアンパンマンにお礼を言った。ばいきんまんは、「これぐらいのことで、アンパンマンと仲良くなると思うなよ。」と呟き、ドキンちゃんと共にUFOに乗って去って行ったが、その去り際にはまんざらでもないような笑顔を見せていた。 自分がピンチに陥って、その場にアンパンマンがいるとつい助けを求めてしまうこともある。映画第1作目『キラキラ星の涙』では、さかさまんの糸で縛られた際、アンパンマンに「アンパンマーン!助けてー!」と助けを求め、偶然通りかかったアンパンマンの隣を飛んでいたひのたまこぞうのお陰で助かった。カバオくんたちがばいきんまんが新しく作ったもぐりんに興味を持ち、もぐりんを乗っ取られた時は、自らアンパンマンたちと手を組んでもぐりんを取り返そうとすることもあった。 TV第899話A「ばいきんまんとハテナのとう」では、夢の中とはいえアンパンマンに勝利したが、「自分はアンパンマンと戦うのが一番の楽しみだった」と気づき、虚しくなっていた。その後、倒したはずのアンパンマンが駆けつけた時はうれしそうな反応をしていた。 「アンパンマンに一度も勝ったことがない」とばいきん仙人やドキンちゃんたちに言われているが、初めてアンパンマンと会った時では全身を泥だらけにしてダメージを与えるなど、事実上勝利したこともある。自身は毎回のように吹っ飛ばされて退散しているが、アンパンマンを吹っ飛ばして退散させたこともある。ただし、話の最後でアンパンマンのアンパンチを喰らう、他のキャラクターに悪事の邪魔をされたり戦意喪失の状態にされたりする、災害の発生や他の強敵によって戦いが不成立になるなど、ばいきんまんが優勢のまま物語が終わるのは極めてまれである。 CDブック『手のひらを太陽に 50周年記念CD』に収録されているばいきんまんとカビルンルンコーラスが歌った『手のひらを太陽に』には、「オレさまがいなきゃアンパンマンは活躍できない」「影が無ければ光もない」といった台詞があり、ばいきんまんとアンパンマンの両者の存在が互いに敵対しながらも、持ちつ持たれつの関係で共存していることを肯定している。本来明るい歌を嫌うばいきんまんが『手のひらを太陽に』を歌った理由として、自身が前述のような存在であることで世の中の役に立つ黴菌として“生きている”から、と台詞の中で説明している。 また、映画の予告編などで普通に会話していたり、知育ビデオや番外編などで敵対せず一緒に行動していたりするなどと本編以外では仲良くしていることが多く、周囲からは素直じゃないのを指摘されたことがある。テレビアニメのエンディングアニメーションでもアンパンマンたちと仲良く体操を踊っている。アンパンマンもアニメ本編では敵対していることが多いが心の奥底から憎んでいるわけでもなく、クラスメートみたいな存在だと語っている。 JAの「こども共済」のテレビコマーシャルではアンパンマンと一緒に落ちそうな赤ん坊を助けて共に喜ぶ一面を見せている。
※この「アンパンマンとの関係」の解説は、「ばいきんまん」の解説の一部です。
「アンパンマンとの関係」を含む「ばいきんまん」の記事については、「ばいきんまん」の概要を参照ください。
- アンパンマンとの関係のページへのリンク