アルマンドとは? わかりやすく解説

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クープラン, フランソワ:アルマンド

英語表記/番号出版情報
クープラン, フランソワ:アルマンドAllemande作曲年1717年 

バッハ:アルマンド イ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:アルマンド イ短調Allemande a-Moll BWV 835

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 J. S. バッハ弟子J. Ph. キルンベルガー(1821-1883)の作。ベルリン国立図書館所蔵資料(P 636)にのみ伝えられる。旧全集では「古い手稿譜、作曲者記載なし」となっている。
 全体厳格な3声で、前半下行形、後半を上行形支配する対位法的な展開や動機労作簡単ながら丁寧にこなされているが、型にはまった主題確保和声進行習作としての感触がある。ただし、左右の手連綿と受け継がれる旋律流麗で、イ短調独特の透明感ある哀調満ちている。


バッハ:アルマンド ト短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:アルマンド ト短調Allemande g-Moll BWV 836作曲年1720?年 

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 《ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための音楽帳》に含まれる作品。おそらく長男との合作である。
 バッハ組曲のアルマンドとはまった異なり対位法書法用いず旋律和声付け役割が明確である。随所半音階下行する装飾動機合いの手入れ全体舞曲リズム軽快小品となっている。
 なお、この曲に続いてもう一つアルマンドが書き付けられている(BWV 837)。こちらは反復記号までのおそらく前半部分まで作曲されたが、残り未完のまま残された。簡明な3声で、声部独立先のアルマンドより明確にようとする努力みられる
 なお、これら2つのアルマンドにはとくに動機の上での関連みられない


バッハ:アルマンド ハ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:アルマンド ハ短調Allemande c-Moll BWV 834

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 現在では偽作とされる。《ジーグ ヘ短調》(BWV845)とともにベルリン国立図書館所蔵され資料(P 314)にのみ伝えられる作品。旧全集校訂報告にはすでに「比較新し筆写譜、ぞんざいであまり信頼できない」と述べられている。が、真の作曲者はまだ明らかでない
 冒頭両手による3オクターヴ分散和音下行幕を開けるこうしたトッカータ風のパッセージワークはバッハがアルマンドには用いなかった様式である。この下行の走句は魅力的であるが、以後簡明、というよりもいささか単調で、常套句ばかりがあまり関連もなくつらなる全体70小節近い長さ充分に満足させるような展開にいたらず残念ながら冗長な印象否めない
 バッハ全集には収載されず、校訂譜も多くはない。信頼できる楽譜は旧全集42巻259-262頁に提供されている。





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