アメリカの砲艦外交への対応とは? わかりやすく解説

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アメリカの砲艦外交への対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 09:40 UTC 版)

シャルル・ド・ヴァリニ」の記事における「アメリカの砲艦外交への対応」の解説

1867年2月9日に、アメリカ軍艦ラカワナ(英語版)(USS Lackawanna; 艦長: ウィリアム・レイノルズ(英語版))がハワイ来航した。ラカワナ号は、フランスハワイ諸島を奪うという噂があるとして、ホノルル居座ったハワイ政府アメリカ合衆国国務長官ウィリアム・ヘンリー・スワードに抗議したスワード当時、「アラスカ購入」を終えたばかりであったホノルルでは、アメリカハワイ侵攻準備完了している、島のアメリカ人侵攻の手引きをする手はず整っている、などといった噂が渦巻いていた。1867年8月28日、ラカワナ号の艦長レイノルズは、ミッドウェイ環礁領有宣言したこうした状況下で、ラカワナ号の士官一人王国政府手紙送り艦内反乱企てられている恐れがある訴えた。ヴァリニはその手紙をアメリカ国務省転送したところ、国務省はその士官逮捕するようハワイ王国要請した1868年3月ハワイ島火山活動活発になり、4月には大規模な地震発生した1868年ハワイ地震)。津波発生してハワイ諸島全域被害出た。ヴァリニは被災地への援助物資輸送組織した1868年5月6日、ラカワナ号はサンフランシスコ帰港し士官軍法裁判かけられることになった士官有罪になった刑の執行秘密裡猶予された。軍の体面を保つためかもしれないハワイ王国外務大臣シャルル・ド・ヴァリニは、ヨーロッパ列強との間で相互主義互恵主義)に立脚した基本条約を結ぶため、特命全権大使として1868年後半渡欧フランス帰国したしかしながら普仏戦争原因交渉遅々として進まず1869年6月19日に、ロシア帝国と短い条約一つ結んだだけに終わった。ヴァリニは北ドイツ連邦デンマークともそれぞれ個別条約交渉をしたが、いずれもハワイ王国との相互主義同意しなかったため不調に終わった特命全権有効期限1869年11月までであった。ヴァリニは11月過ぎても、ハワイ戻らずフランスで外交使節として動くことを希望したが、ハワイとの連絡手段がなく、1870年秋になってはじめハワイ連絡することができた。外務大臣英語版)職はチャールズ・コフィン・ハリス(英語版)が引き継ぎハリスがやっていた財務大臣英語版)職はジョン・モットスミス英語版)が引き継いだハリスアメリカ公使エドワード・ムーディ・マクック(英語版)と暫定条約結んだ:233。 ヴァリニは1873年から外交評論雑誌両世界評論』に、自身ハワイでの体験投稿し始め、翌1874年には『サンドウィッチ諸島での14年間』として本にまとめた。ヴァリニの手記は1863年から1868年ハワイ王国外交政策に関する一次史料になっている。 ヴァリニは、1899年11月9日パリ郊外ヴァル=ドワズ県モンモランシ亡くなった1855年生まれたヴァリニの息子アンリフランス語版)は生物学者になり、チャールズ・ダーウィン評伝のほか、進化論について議論した著作がある。アンリ1934年亡くなった。ヴァリニには、娘も2人いた。

※この「アメリカの砲艦外交への対応」の解説は、「シャルル・ド・ヴァリニ」の解説の一部です。
「アメリカの砲艦外交への対応」を含む「シャルル・ド・ヴァリニ」の記事については、「シャルル・ド・ヴァリニ」の概要を参照ください。

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