アフターコロニーの世界観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/10 05:25 UTC 版)
「アフターコロニー」の記事における「アフターコロニーの世界観」の解説
アフターコロニー世界のうち、アニメ作品で描かれたのは『新機動戦記ガンダムW』の舞台となったA.C.195 と、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の舞台となったA.C.196 である。 この時代においての設定の大半は『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀と基本的に同じである。地球圏、すなわち地球と月の周囲に多数のコロニーが建設され、そこに多数の人々が生活している。しかしこれらコロニーの自治権を巡り、コロニー住民との間で衝突を繰り返すのは地球圏統一連合という組織である。そしてA.C.195 連合に反目する一部のコロニー居住者達は、流星に偽装した5機のMSガンダムを地球に降下させる作戦に出た。これがオペレーションメテオであり、ここから物語は始まる。 ただし、宇宙世紀系の作品とは異なる点もいくつか見られる。例えばコロニーは宇宙世紀の作品に登場するようなシリンダー状の島3号型ではなく、トーラス型(円環状)及びその派生型である。また、最初のコロニー建造開始からその完成までに約100年の歳月を要している。宇宙世紀におけるミノフスキー粒子に相当する設定は存在せず、レーダー技術やジャミング技術、ステルス技術の発展と、コロニー建設に用いられた汎用機器からモビルスーツが誕生したとされる。 なお、小説版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』で明らかになったものに、この世界におけるコロニー市民の多くは、試験管出産により、精子レベルで遺伝子操作を受けた親あるいは先祖を持つ、という設定がある。これはコロニーへの移住が始まった当初、コロニーにおける胎児および母親の死亡率が胎児死亡率79%、母体死亡率55%と極めて高かったことがその背景にある。これには宗教的理由から反対する声があり、アラブ系のウィナー家は当初、試験管出産および精子の遺伝子操作を神への冒涜として反対していた。その姿勢を改めたのが、ガンダムサンドロックのパイロット、カトル・ラバーバ・ウィナーの父であるザイード・ウィナーであり、カトルは母胎出産だが29人いるカトルの姉は全員試験管出産である。また、この遺伝子操作は、あくまでもこの問題を解決し人口を安定させるため、不具合の原因であった胎盤や子宮を対象に行われたものであるため、『機動戦士ガンダムSEED』におけるコーディネイターとは異なり、身体能力などには差はない。
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