アビー・ロード (ロンドン)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アビー・ロード (ロンドン)の意味・解説 

アビー・ロード (ロンドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 01:43 UTC 版)

アビー・ロード
Abbey Road
アビー・ロードの象徴的横断歩道 (2007年)
アビー・ロード (ロンドン) (シティ・オブ・ウェストミンスター)
全長 1.3 mi (2.1 km)
所在地  イギリス、イングランド、ロンドン、セント・ジョンズ・ウッド英語版
座標 北緯51度31分59秒 西経0度10分43秒 / 北緯51.533138888889度 西経0.1785度 / 51.533138888889; -0.1785座標: 北緯51度31分59秒 西経0度10分43秒 / 北緯51.533138888889度 西経0.1785度 / 51.533138888889; -0.1785
南端 キルバーン、キュー・ロード
東端 セント・ジョンズ・ウッド、グローヴ・エンド・ロード
その他
著名な点 アビー・ロード・スタジオ

アビー・ロード (Abbey Road) は、ロンドン行政区カムデンシティ・オブ・ウェストミンスターにまたがって走る通りである。北西のカムデン側から、付近にローズ・クリケット・グラウンドがあるウェストミンスターのセント・ジョンズ・ウッド英語版地区を南東方向へ横切る通りで、B507線の一部である。この通りは、アビー・ロード・スタジオビートルズによる1969年のアルバム『アビイ・ロード』で知られている。

概要

アビー・ロードの北西端は、キルバーン英語版地区のキュー・ロードとウェスト・エンド・レーンの交差点である。アビー・ロードはかつてキルバーン修道院英語版と附属のアビー・ファームへと続いていた道で、19世紀初頭に発達した[1]。通りはおよそ1マイル(1.6 km)南東まで続いており、ベルサイズ・ロード、バウンダリ・ロード、マールバラ・プレイスと交わり、グローヴ・エンド・ロードとガーデン・ロードの交差点で終わる。

1874年には、アビー・ロードのバプテスト教会にアビー・ロード&セント・ジョンズ・ウッド・パーマネント・ベネフィット・ビルディング・ソサイエティ(住宅金融組合)[注釈 1]が設立された。同組合はアビー・ナショナル英語版(現在はスペインのサンタンデール・グループ傘下のサンタンデールUK)の前身である。

EMIアビー・ロード・スタジオは、南東端の3 アビー・ロード、セント・ジョンズ・ウッドに位置している。数多くのミュージシャンがこのスタジオでレコーディングを行い、なかでもビートルズは最後のスタジオ収録のオリジナル・アルバムのタイトルに通りの名前を冠し、『アビイ・ロード』とした。1969年にリリースされた同アルバムのカバーには、同年8月8日にイアン・マクミラン英語版により撮影された、4人のメンバーがスタジオの出入口をちょうど出たところの横断歩道を渡っている写真が使用されている。その結果、アルバムのリリース以降、アビー・ロードのこの辺りがロンドンの観光スポットとして有名になった。

2010年12月、イングリッシュ・ヘリテッジによって「アビー・ロードの横断歩道」がグレードIIに指定されたが、現在の横断歩道はビートルズのアルバムカバーに使われた当時のものと同じ地点ではなく、後に数メートルほど移設されたものである[2]

ビートルズのカバーで使用されてから、この横断歩道は、すぐ北側にある横断歩道とともに、交通量の多い通りであるにも拘らず、人気の撮影スポットとなっている。この横断歩道は完全歩行者優先であるので、観光客による写真撮影のせいで、昼間は常に渋滞気味である。長年にわたり、ビートルズの象徴的アルバムカバーは、何度もパロディの題材として、この横断歩道で使用されてきた。

アビー・ロードの道路標識

グローヴ・エンド・ロードとアビー・ロードの角に据え付けられていたブリキの道路標識は、頻繁に汚されたり盗まれたりといった被害に遭うため、角の建物の高い位置に移動された。地方議会は、ビートルズファンが横断歩道のそばにある壁に落書きを残すので、3ヶ月ごとの壁の塗り直しを余儀なくされている[3]

脚注

注釈

  1. ^ パーマネント・ベネフィット・ビルディング・ソサイエティ (permanent benefit building society) は1830年代から1840年代にかけて英国で発達した住宅金融組合の一形態。

出典

  1. ^ A D Mills (11 March 2010). A Dictionary of London Place-Names. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-956678-5. オリジナルの2010-12-19時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5v56EkVaB 
  2. ^ Beatles' Abbey Road zebra crossing given listed status”. BBC Online (2010年12月22日). 2010年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月29日閲覧。
  3. ^ Lawrence Pollard (2009年8月7日). “Revisiting Abbey Road 40 Years On”. BBC Online. 2010年11月2日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アビー・ロード (ロンドン)」の関連用語

アビー・ロード (ロンドン)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アビー・ロード (ロンドン)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアビー・ロード (ロンドン) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS