アニメソングの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:23 UTC 版)
詳細は「アニメソング」を参照 商業用テレビアニメ放送開始時から、タイトルや歌詞に作品名・キャラクター名が挿入されているものがシリーズ通して使用された。1970年前後から、アニメソング(略称「アニソン」)を専門で歌うアニメソング歌手が登場した。 1980年代前半に放送された『うる星やつら』は、シリーズ途中でオープニング・エンディング曲を変える試みを行った。これがレコード会社に大きなビジネスチャンスとなり、以後、長期シリーズに関しては主題歌を1〜2クールで変える作品が多くを占めるようになる。 1980年代以降はレコード会社のタイアップ戦略により、ソニーミュージックグループ・エイベックス・グループ・ビーイングなど各レコード会社の新人セールスの重要な要素の一つとなる一方、2016年時点では作品に出演する声優(および声優ユニット)自ら歌唱するアニメソングも増加傾向にあり、更にはキャラクターソングやアニメ派生の2次元アイドルが人気を集め、既存のアニメソング歌手を取り巻く環境は厳しくなっていると指摘されている。 2000年代頃から1つのアニメ作品に対しエンディングが毎回異なる楽曲ないしアニメーションを用いる作品も登場したり、または(基本の曲や歌詞は同一ながらも)歌唱の出演声優を毎回変えたり、次第に声優の人数を増やすなどの演出も登場するようになった。 一つの作品シリーズに複数のレコード会社・音楽出版社・芸能プロダクションが主題歌制作に関わることもあり、JASRACおよび各社で保有する著作権との調整の結果、以下の例も見られるようになる。 ベスト盤CD制作の際に、主題歌の多くを、もしくはサウンドトラックを制作している会社が代表して発売する。 映像パッケージ版を発売する際に権利調整が難航した結果、オリジナル版の主題歌を使えなかった、もしくはその曲を使用したパートを丸々未収録にした。これは「テレビ放送用」と「映像ソフト用」で個別の契約が必要になり、著作権料支払いのシステムが異なるためで、同様の理由で既存の楽曲をテレビ放送版の劇中でそのまま使用した場合、(権利者の許可が出ない場合)ソフト化にあたっては別の曲への差し替えが行われる場合がある。
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