アナアオサ Ulva pertusa Kjellman
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属名のUlvaは女性名詞で,ケルト語の水(ul)に由来する。種小名「pertusa」は女性形で,「孔(あな)の空いた,隙間(すきま)のある」の意味。
アナアオサは銚子では主に潮間帯中部の岩上などに着生しているが,東京湾をはじめ日本各地の内湾域では水深5mまでの潮下帯浅部で(波浪による断片化の結果として)浮遊生活を行なうものもある。浮遊生活をしているものはアナアオサだけではなく,アオサ属の数種類があり,多くの場合,同様の形態をしているため,種の判別はすこぶる難しい。時にこれらが内湾域の海水浴場などの砂浜に大量に打ち上げられ,その様子はグリーンタイドとも呼ばれるが,その処理が社会問題となることがある。三河湾ではアナアオサが採集され,乾燥粉末に加工されている。鮮やかな緑色をした乾燥粉末は「新青のり」という名で販売されており,また,香りの良いスジアオノリと混ぜて食用にされる。
アナアオサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 00:04 UTC 版)
乾燥して2–3 mmの大きさに粉砕したものが「あおさ粉」などの名称で流通している。大阪では「坂東粉」「バンド粉」と呼ばれ、安価であるため古くからお好み焼きや焼きそばなどのトッピングに多用されてきた。細胞膜が2層構造で硬く唾液に溶けず、また他の「アオノリ」と違いぬめりが少ないことから口内での滑りが悪く、歯などに貼りつくのが難点である。
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