アストンマーティン・DBSとは? わかりやすく解説

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アストンマーティン・DBS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 03:20 UTC 版)

DBS(2011年モデル)

DBSとは、イギリスアストンマーティンが開発したスポーツカー。この記事では1967年-1972年モデルと2007年-2012年モデルを解説する。DBS スーパーレッジェーラについてはリンクを参照。

1967年 - 1972年モデル

DBS
DBS フロント
DBS リア
ボディ
乗車定員 2+2
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 4,000cc 直列6気筒
最高出力 286PS/5,500rpm
330PS/5,750rpm (ヴァンテージ)
最大トルク 39.8gm/3,850rpm
40.1gm/4,500rpm (ヴァンテージ)
車両寸法
全長 4,585mm
全幅 1,829mm
全高 1,328mm
車両重量 1,588kg
テンプレートを表示

1967年より販売開始された。1950年代の雰囲気を色濃く残していた先代DB6とは異なり、DBSのデザインはウィリアム・タウンズによって手掛けられたモダンなものとなっている。ボディサイズを拡大したことで室内空間が拡張されたが、前面投影面積が増えたことで空力的には不利になった。

シャーシはハロルド・ビーチがDBS用に新開発したシャーシを採用した。サスペンションはフロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはド・ディオンアクスル(トレーリングアーム/ワッツリンク)を採用。

エンジンは開発中の5.3 L 水冷V8SOHCエンジン(330PS/40.1kgm)をFRレイアウトで搭載する予定だったが、開発が予想以上に遅れていたため、急遽DB6用の4.0 L水冷直6エンジン(286PS/39.8kgm)を搭載した。しかし重量がDB6より重いため性能は低下している。のちに開発中だったV8もラインナップに加わった[1][2][3]

経営危機によりデイビッド・ブラウンがアストンマーティンを去った後の1973年、最後の70台のDBSが「ヴァンテージ」として生産され、この年をもってDBSの生産は終了された。後継車種はV8。以後、1994年DB7まで、アストンマーティンの車名から「DB」のイニシャルが途絶えた。

映画007シリーズでは『女王陛下の007』、画面端ではあるが『007 ダイヤモンドは永遠に』に登場している。

総生産台数は、下記に掲げる全モデルを含めて790台。

モデル

  • 通常モデル
DB6に搭載されていた4.0 L水冷直6エンジンを搭載したモデル。
  • V8モデル
1969年に追加。新開発の5.3 L水冷V8エンジンを搭載したモデル。このマシンがデヴィッド・ブラウン時代の最後のマシンとなった。なお、通常の直6モデルはこの後も生産され続けた。
  • ヴァンテージ
1973年に、限定70台で発売された高性能モデル。

2007年 - 2012年モデル「DBS V12」

DBS COUPE / VOLANTE
DBS COUPE
DBS COUPE リア
ボディ
乗車定員 2+0 または 2+2
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5,935ccV型12気筒
最高出力 517PS/6,500rpm
最大トルク 58.1gm/5,750rpm
車両寸法
ホイールベース 2,740mm
全長 4,721mm
全幅 1,905mm
全高 1,280mm
車両重量 1,695kg
その他
テンプレートを表示

映画「007 カジノ・ロワイヤル」にて、ジェームズ・ボンドがドライブするボンドカーとして発表。[4]同時に映画公開後に市販されることがアナウンスされ、2007年8月、ヴァンキッシュの後継モデルとして発売が開始された。続編「007 慰めの報酬」においても引き続き起用されている。また、同車両は2007年のフランクフルトモーターショーにて公開された。

新しいDBSは、軽量マグネシウム合金カーボン繊維複合物アルミニウムシャーシを持っている。カーボンの使用部位は広範囲に及び、これほど広範囲への使用は同社としては初であった。また、これにより従来の素材より30kg軽量化した。

エンジンは、排気量6.0 LのV12DOHCが搭載され、最高出力は517PS、0-100km/hは4.3秒。

デビュー当初はトランスアクスル型6段マニュアルのクーペボディのみだったが、追ってDB9と同じ6段オートマチック「タッチトロニックII」、さらにオープンボディの「ヴォランテ」が選べるようになっている[5]。2007年にはV12エンジンを搭載したDBS V12が登場[6]

2012年に生産終了。後継モデルとしてヴァンキッシュ(第2世代)が発売された。

参照

関連項目


アストンマーティン・DBS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:13 UTC 版)

ボンドカー」の記事における「アストンマーティン・DBS」の解説

冒頭海岸シーンラスト結婚式シーン登場するグローブボックス分解したライフル銃収納しているがそれ以外装備に関して不明

※この「アストンマーティン・DBS」の解説は、「ボンドカー」の解説の一部です。
「アストンマーティン・DBS」を含む「ボンドカー」の記事については、「ボンドカー」の概要を参照ください。

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