アストンマーティン・V12ヴァンキッシュとは? わかりやすく解説

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アストンマーティン・ヴァンキッシュ

(アストンマーティン・V12ヴァンキッシュ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 06:20 UTC 版)

2代目 ヴァンキッシュS

ヴァンキッシュVanquish)は、イギリスの自動車メーカー、アストンマーティンが製造した、クーペタイプの高級スポーツカー。ここではより高性能なヴァンキッシュSについても述べる。

初代(2001年-2007年)

V12ヴァンキッシュ
概要
製造国 イギリス,バッキンガムシャー,ニューポートパグネル
販売期間 2001年-2007年
デザイン イアン・カラム
ボディ
ボディタイプ クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5.9 L V型12気筒
最高出力 460HP
最大トルク 535Nm
変速機 6速セミAT
車両寸法
ホイールベース 2,690 mm
全長 4,665 mm
全幅 1,923 mm
全高 1,318 mm
車両重量 1,835 kg
系譜
先代 ヴィラージュ
後継 DBS V12
テンプレートを表示

初代となるV12ヴァンキッシュV12 Vanquish)は2000年に発表され、2001年のジュネーブショーに出品された後、発売された。担当デザイナーはイアン・カラム

2004年パリサロンで高性能で内外装にも変更を加えられた「V12ヴァンキッシュS」を発表。V12ヴァンキッシュSは、登場時においてアストンマーティン史上最速の車種であった。

日本での価格はV12ヴァンキッシュが2260万円、V12ヴァンキッシュSが2614万円であり、通常は2シーターだがオプションで後席を装着して2+2にすることもできた。

1954年に操業を始めたニューポートパグネル工場で生産された最後の車種である。

2007年、ヴァンキッシュS アルティメートエディションを発表。

初代ヴァンキッシュは2007年7月に生産を終了した。後継車種はDBS V12

特徴・機構

現代アストンのアイデンティティのVHプラットフォームの基礎となる、カーボンファイバーとアルミの混成ボディフレームを持ち、外装パネルはすべて職人による叩き出しのアルミパネルによって構成される。しかし新世代のDB9ヴァンテージと比べるとメーター類などに若干の古さを感じさせる。

V型12気筒エンジンはフォードのデュラテックV6がベースで、ヨーロッパフォードの本社があるケルンのアストン専用工場で製造された。V12ヴァンキッシュは5.9L V型12気筒 DOHC 460PS/535NmのAM3、V12ヴァンキッシュSは520PS/577NmのAM06である。

トランスミッションは6速セミATであり、パドルシフトを装備する。

2019年9月、イアン・カラムが設立したイアン・カラム・デザインは、ヴァンキッシュ25を公表した。これは、初代ヴァンキッシュをベースとしたレストア・パッケージであり、英国のR-Reforged社によって25台限定で製造される。全体で350か所の変更を加えられており、エンジンはヴァンキッシュSより45kW(60馬力)高い432kW(588馬力)にチューニングされ、インテリアも大幅に手を入れた仕様となっている[1]

ヴァンキッシュ25 by CALLUM
V12ヴァンキッシュS

2代目(2012年-2018年)

ヴァンキッシュ
概要
製造国 イギリスウォリックシャーゲイドン
販売期間 2012年–2018年
デザイン マレク・ライクマン
ボディ
ボディタイプ クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5.9 L V型12気筒
最高出力 565HP
最大トルク 620Nm
変速機 6速AT(2012-2014)
8速AT(2014-2018)
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 2,740 mm
全長 4,720 mm
全幅 1,905 mm
全高 1,280 mm
車両重量 1,739 kg
系譜
先代 DBS V12
後継 DBS スーパーレッジェーラ
テンプレートを表示

2012年、DBS V12の後継モデルとして2代目ヴァンキッシュを発売(2代目では名前にV12は無し)。担当デザイナーはマレク・ライクマン。

2014年9月より日本での販売開始[2]。また2013年に「ヴァンキッシュ・ヴォランテ」(Vanquish Volante)が[3]、2016年に「ヴァンキッシュS」(Vanquish S)が発表された[4]

2代目ヴァンキッシュは2018年に生産を終了。

脚注

  1. ^ 【理想を目指したヴァンキッシュ】アストン マーティン・カラム・ヴァンキッシュ25へ試乗”. AUTOCAR JAPAN (2020年9月8日). 2025年6月27日閲覧。
  2. ^ 進化するブリティッシュ・スポーツ──アストンマーティン最新モデルをスコットランドで試す”. GQ JAPAN. 2017年8月10日閲覧。
  3. ^ Aston Martin Vanquish Volante to bow at Pebble Beach”. autoblog (2013年7月17日). 2017年8月10日閲覧。
  4. ^ アストンマーティン ヴァンキッシュS 新型、英国で発表…600馬力”. レスポンス. 2016年11月16日閲覧。

関連項目

外部リンク


アストンマーティン・V12ヴァンキッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:13 UTC 版)

ボンドカー」の記事における「アストンマーティン・V12ヴァンキッシュ」の解説

光学迷彩装置自動追尾散弾砲・マシンガン・ミサイル、エジェクション・シート、遠隔操作装置キーホルダー操作装置がある)、四輪出し入れ大型スパイク、熱センサーなど。ザオジャガー・XKコンバーチブルとのカーチェイス繰り広げた。ただし、撮影では秘密兵器部分スペースのためシボレーV8積んでいた。また氷上でのカーチェイスなので一部撮影車両4WD改造した

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