1967年 - 1972年モデル
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「アストンマーティン・DBS」の記事における「1967年 - 1972年モデル」の解説
1967年より販売開始された。1950年代の雰囲気を色濃く残していた先代DB6とは異なり、DBSのデザインはウィリアム・タウンズによって手掛けられたモダンなデザインとなっている。ボディサイズを拡大したことで室内空間が拡張されたが、前面投影面積が増えたことで空力的には不利になった。 シャーシはハロルド・ビーチがDBS用に新開発したシャーシを採用した。サスペンションはフロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはド・ディオンアクスル(トレーリングアーム/ワッツリンク)を採用。 エンジンは開発中の5.3リットル水冷V8SOHCエンジン(330PS/40.1kgm)をFRレイアウトで搭載する予定だったが、開発が予想以上に遅れていたため、急遽DB6用の4.0リットル水冷直6エンジン(286PS/39.8kgm)を搭載した。しかし重量がDB6より重いため性能は低下している。のちに開発中だったV8もラインナップに加わった。 経営危機により、デヴィッド・ブラウンがアストンマーティンを去った後の1973年、最後の70台のDBSが「ヴァンテージ」として生産され、この年をもってDBSの生産は終了された。後継車種はV8。以後、1994年のDB7まで、アストンマーティンの車名から「DB」のイニシャルが途絶えた。 また映画007シリーズにおいては、『女王陛下の007』、画面端ではあるが『007 ダイヤモンドは永遠に』において登場している。
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