アジ化アンモニウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/06 21:33 UTC 版)
アジ化アンモニウム | |
---|---|
別称 Ammonium trinitride | |
特性 | |
化学式 | NH4N3, NH3.HN3 |
モル質量 | 60.059 g/mol |
外観 | 白色の結晶性固体 |
匂い | 無臭 |
密度 | 1.3459 g/cm3 |
融点 | 160 °C, 433 K, 320 °F |
沸点 | 400 °C, 673 K, 752 °F (分解) |
水への溶解度 | 25.3 g/100mL (20°C) |
危険性 | |
主な危険性 | 毒性、爆発性 |
構造 | |
結晶構造 | rhombic |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 硝酸アンモニウム シアン化アンモニウム |
その他の陽イオン | アジ化ナトリウム アジ化カリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アジ化アンモニウム(ammonium azide)は、組成式がNH4N3の無機化合物である。アンモニアのアジ化物である。初めて単離したのはドイツ人化学者のテオドール・クルティウス(1890年)である。
性質
他のアジ化物と同様に無色の塩で、強力な爆発性を持つが、刺激感受性は低い。イオン結晶であり水に溶ける。
脚注
- Yakovleva, G. S.; Kurbangalina, R. Kh.; Stesik, L. N. (1977). “Detonation properties of ammonium azide”. Combustion Explosion and Shock Waves 13: 405. doi:10.1007/BF00740326.
- Salim de Amorim, Helio; do Amaral, M. R.; Pattison P.; Ludka I. P.; Mendes, J. C. (0 2002). “Ammonium azide: A Commented Example of an Ab Initio Structure (Re-)Determination From X-Ray Diffraction”. Revista de la Sociedad Quimica de México 45 (4): 313–319. オリジナルの2012年4月6日時点におけるアーカイブ。 .
- Curtius, Th. (1890). “Ueber Stickstoffwasserstoffsäure (Azoimid) N3H”. Berichte der deutschen chemischen Gesellschaft 23: 3023. doi:10.1002/cber.189002302232.
- アジ化アンモニウムのページへのリンク