硫酸水素アンモニウムとは? わかりやすく解説

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アンモニウムスルファート

分子式H5NO4S
その他の名称Sulfuric acid hydrogen ammonium saltAmmonium sulfate
体系名:硫酸水素アンモニウム、アンモニウムスルファート


硫酸水素アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 10:13 UTC 版)

硫酸水素アンモニウム
IUPAC名 硫酸水素アンモニウム
別名 重硫酸アンモニウム
酸性硫酸アンモニウム
組成式 H5NO4S
式量 115.11 g/mol
形状 無色結晶
結晶構造 斜方晶系
CAS登録番号 7803-63-6
密度 1.78 g/cm3, 固体
水への溶解度 100 g/100 mL (20 °C)
融点 146.9 °C
沸点 490 °C

硫酸水素アンモニウム(りゅうさんすいそアンモニウム、ammonium hydrogen sulfate)は硫酸アンモニウム塩のひとつである。化学式 (NH4)HSO4 で表され、重硫酸アンモニウム(じゅうりゅうさんアンモニウム、ammonium bisulfate)、酸性硫酸アンモニウム(さんせいりゅうさんアンモニウム、acid ammonium sulfate)とも呼ばれる。水に溶ける。アルコール、アセトン、ピリジンに不溶[1]

硫酸アンモニウムを空気中で357℃に加熱すると粗品ができ、純品は硫酸アンモニウムの硫酸溶液から結晶化させることにより得られる。無色で斜方晶系の結晶。融点146.9℃、沸点490℃。水への溶解度は20℃で100g/100gである。アルカリに微溶、アセトンに不溶。

加熱すると窒素二酸化硫黄を放って亜硫酸水素アンモニウムになる。

かつてこの低温水溶液を電気分解することにより過酸化水素を製造する電解法が行われていたが、アントラキノン法に現在は完全に移行したため工業的に使われることはあまりない。

類似化合物に硫酸水素三アンモニウム (NH4)3H(SO4)2、硫酸三水素アンモニウム (NH4)H3(SO4)2 がある。

出典

  1. ^ Merck Index, 13th ISBN 0911910-13-1

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