アクスルハウジングのFCD化
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アクスルハウジングを鋳鋼から生産性に優れるFCDに材料置換できれば、大幅な製造環境改善と生産性向上をおこなうことができる。今回これを達成する為の新技術として、元来チルや割れの問題で、溶接できなかったFCDの端部に、鋳造と同時に鋼材を拡散接合する新技術を確立、アクスルチューブとの溶接を可能とし、世界で初めて鋳造同時拡散接合技術を強度部材に適用することに成功した。 これにより大型トラックのアクスルハウジングのFCD化を実現。製造環境の大幅な改善と生産性向上を達成した。 |
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保管場所 | : | 日野自動車株式会社 |
製作(製造)年 | : | 2004 |
製作者(社) | : | 日野自動車株式会社 |
資料の種類 | : | 量産部品 |
現状 | : | 使用中・公開 |
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型式 | : | 大型トラック 日野プロフィア「FR1EXYJ」他 |
会社名 | : | 日野自動車株式会社 |
通称名 | : | - |
搭載車名 | : | 大型トラック 日野プロフィア「FR1EXYJ」他 |
製作年 | : | 2004 |
設計者 | : | 日野自動車株式会社 |
協力者 | : | 北海道大学 アイシン高岡株式会社他 |
構造・方式・手段・方法等 | : | 右図参照 |
エピソード・話題性 | : | アクスルハウジングのハーフサイズ型を用いS35Cのリングを用いBNi-3粉末をバインダーと混練リング表面に塗布したり、リング周囲から熱供給を良くする様にリング体積を△50%削減、リング周囲も湯道となる「だかせ」と称する方案の変更等試行錯誤、最終的には「だかせ方案」と新規考案した「はかせ方案」で接合面に連続的な熱供給が可能となった。 |
特徴 | : | FCD材への溶接性機能付与を狙いにFCDと鋼材の鋳造同時拡散説合技術を確立した。この拡散接合において均一な接合を得る為のキーテクノロジーは、鋼材側へのNi薄膜被覆と接合面の湯流れを最適に制御した新鋳造方案である。これによりFCDから鋼材への連続した傾斜組織が得られ、FCD材の異種材接合において、伸びが10%を超える画期的な接合界面を得ることができた。また、疲労強度は従来の鋳鋼と同等で、さらに拡散接合界面を際弱とせず、かつ信頼性の高い複合部材が得られたことから、今回FCDの鋳造同時拡散説合技術を強度部材として初めて適用することが可能となった。 |
参考文献 | : | 黒木他 大型トラック用アクスルハウジングのFCD化 日野技報NO.55(2004年)他 |
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