アオブダイとは? わかりやすく解説

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アオブダイ

学名Scarus ovifrons 英名:Blue humphead parrotfish
地方名アオバンド 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ブダイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
昼行性岩礁域やサンゴ礁単独または小さな群れ遊泳している。夜は粘液マユをつくり岩陰で眠る。小型藻類を主に食べる。眼の前上部前に向かって コブのように突き出る幼魚尾びれに白い班点をもつ。雄には生来の雄(1次雄)と雌から性転換した雄(2次雄)がいる。2次雄は一様な青緑色でほほの下部黄緑模様がある。1次雄は肩の部分それぞれのひれがオレンジ色2次雄よりも小さい。内臓食べて中毒起こした例があるが肉は安全である。

分布:東京湾フィリピン 大きさ:80cm
漁法:  食べ方:煮付けみそ漬け

青不鯛

読み方:アオブダイ(aobudai)

ブダイ科海水魚

学名 Scarus ovifrons


青武鯛

読み方:アオブダイ(aobudai)

ブダイ科海水魚

学名 Scarus ovifrons


青部鯛

読み方:アオブダイ(aobudai)

ブダイ科海水魚

学名 Scarus ovifrons


アオブダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 03:24 UTC 版)

アオブダイ
アオブダイ Scarus ovifrons
保全状況評価
DATA DEFICIENT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 魚上綱 Pisciformes
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ベラ亜目 Labroidei
: ブダイ科 Scaridae
亜科 : アオブダイ亜科 Scarinae
: アオブダイ属 Scarus
: アオブダイ S. ovifrons
学名
Scarus ovifrons
Temminck & Schlegel, 1846
和名
アオブダイ
英名
Knobsnout parrotfish

アオブダイ(青武鯛、学名:Scarus ovifrons)は、スズキ目ベラ亜目ブダイ科の魚。岩礁やサンゴ礁に生息する大型魚で、名のとおりみの強い体色が特徴である。

概要

体長は最大90cm。名のとおり体色は青みが強いが、体の各所に赤褐色、白、黒などの斑点が出るものもいる。成魚は頬に白っぽい斑点が出て、前頭部がこぶのように突き出るが、若魚は頬に斑点がなく、額にこぶもない。

は上下それぞれが融合して、鳥のくちばしのような形状をしている。これは他のアオブダイ亜科の魚にも共通する特徴で、人間の指を噛み切るくらいの顎の力もあるので注意が必要である。

東京湾朝鮮半島以南からフィリピンまでの西太平洋に分布し、浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息する。ナンヨウブダイカンムリブダイBolbometopon muricatum )など、他のアオブダイ亜科の魚が熱帯のサンゴ礁に生息するのに対し、アオブダイは温帯域にも生息する。

食性は雑食性で、藻類甲殻類貝類などいろいろなものを食べる。強靭な歯と顎でサンゴの骨格をかじるとされてきたが、これはサンゴではなく、サンゴの枝についた藻類を食べるための行動とみられる。現在のところ、生きたサンゴを餌にするのが確認されたのはアオブダイに近縁のカンムリブダイだけである。

昼間に活動し、夜は岩陰などで眠る。眠る際は口から粘液を出して、自分を覆う薄い透明の「寝袋」を作り、その中で眠る行動が知られている。

また、特徴的な魚だけに、古来から各地方独特の方言呼称もある。

人とのかかわり

釣りなどで漁獲され、食用になるが、前述した強い力の顎や、食中毒に注意する必要がある。本種を狙って釣る人は少なく、イシダイメジナに混じって釣り上がり、「外道」として扱われることが多い。

日本では1953年から2020年の間に、本種による食中毒で7人が死亡している[1]。本種はスナギンチャクを捕食するためパリトキシンが蓄積されており、内臓を食べてはいけないとされている。また、フグ毒で知られるテトロドトキシンが内臓から検出された事例もある。パリトキシンは加熱塩蔵によって分解されない。

日本においては、有毒成分を含むことを理由として、アオブダイの販売自粛を求める通知が厚生労働省から発出されている[2]

脚注

  1. ^ 魚類:パリトキシン様毒”. 自然毒のリスクプロファイル. 厚生労働省. 2022年6月23日閲覧。
  2. ^ 厚生省通達により措置が定められた魚介類 東京都市場衛生検査所、2020年8月8日閲覧

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