アオフウチョウとは? わかりやすく解説

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アオフウチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 05:56 UTC 版)

アオフウチョウ
アオフウチョウ(オス) Paradisaea rudolphi
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: フウチョウ科 Paradisaeidae
: Paradisaea
: アオフウチョウ P. rudolphi
学名
Paradisaea rudolphi (Finsch, 1885)
和名
アオフウチョウ
英名
Blue bird-of-paradise

アオフウチョウ(青風鳥、Paradisaea rudolphi)は、スズメ目フウチョウ科に分類される鳥類

分布

パプアニューギニアニューギニア南東部)[1][2]固有種

形態

全長オス67cm、メス30cm。[2]眼の上下は三日月状に白い。[1][2]嘴の色彩は白や青白色。[1][2]

オスの成鳥は全身が黒い羽毛で被われる[1][2]。腹部側面に赤く縁取られた黒い羽毛と、青いレース状の羽毛が生える。[1][2]中央尾羽は細長く伸長し[1]、先端が箆状。[2]翼は青い。[1][2]メスは上面が暗褐色、胸部から腹部が褐色の羽毛で被われる。[1]翼は淡青色。[1]

卵を覆う殻は淡いピンク色で、淡青紫色や褐色の斑紋が入る。[2]

生態

標高1,100-2,000m(主に1,400-1,800m)にある森林に生息する。[1][2]

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に果実を食べるが昆虫クモなども食べる。[2]

繁殖形態は卵生。オスは葉を取り除いた樹上にぶらさがり、体を前後に揺らす。[2]その後にレース状の羽毛を広げ、赤く縁取られた黒い羽毛を震わせて求愛する。[2]樹上や藪の中にお椀状の巣を作り、1回に1個の卵を産む。[2]メスのみが抱卵し、抱卵期間は約18日。[2]

人間との関係

生息地では羽毛が装飾品として利用されることもある。[2]

開発による生息地の破壊、羽毛用や剥製用の乱獲などにより生息数は減少している。[1][2]

画像

関連項目

参考文献

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、96、204-205頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『絶滅危惧動物百科2 アイアイ―ウサギ(アラゲウサギ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、8-9頁。

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