ドクウロコイボダイ科とは? わかりやすく解説

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ドクウロコイボダイ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 05:30 UTC 版)

ドクウロコイボダイ科
ドクウロコイボダイ Tetragonurus cuvieri
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : イボダイ亜目 Stromateoidei
: ドクウロコイボダイ科 Tetragonuridae
: ドクウロコイボダイ属 Tetragonurus
学名
Tetragonurus
Risso, 1810
英名
Squaretail
下位分類
本文参照

ドクウロコイボダイ科学名Tetragonuridae)は、スズキ目イボダイ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。ドクウロコイボダイ属のみ1属で構成され、ドクウロコイボダイなど3種が記載される[1]

分布・生態

ドクウロコイボダイ科の魚類はすべて海水魚で、世界中の熱帯亜熱帯域の海に広く分布する[1]。イボダイ亜目の仲間として最も広範囲な分布を示す一群で、大陸から離れた外洋の中層を遊泳する[1][2]。未成魚は表層近くを浮遊し、サルパなど漂泳性の被嚢動物に帯同して生活する[2]。成長とともにより深い海域に移行し、成魚は水深800mまでの深海で暮らすようになると考えられている[2]

本科魚類は特徴的なナイフ状の歯を使い、主にクラゲなどの刺胞動物有櫛動物を捕食するほか[3]、他のプランクトン類を摂食することもある[1]。体内に有毒成分を含むことが報告されており、食用として利用されることはほとんどない[2]

形態

ドクウロコイボダイ科の仲間は細長い円筒形の体をもち、明瞭なに覆われる[3]。最大で全長70cmほどに成長し、体色は茶褐色から黒色であることが多い[1][2]。尾柄部は長く、両側に尾柄隆起(キール)をもつ[3]

背鰭は前半の棘条部と後半の軟条部に分かれ、それぞれ10-20本の棘条と10-17本の軟条で構成される。臀鰭は1棘10-16軟条。近縁のマナガツオ科とは、成魚が腹鰭をもつことで鑑別される。側線鱗は73-114枚、椎骨は40-58個[1]

分類

ドクウロコイボダイ科にはNelson(2016)の体系において1属3種が認められている[1]

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g 『Fishes of the World Fifth Edition』 p.420
  2. ^ a b c d e Tetragonuridae”. FishBase. 2025年4月1日閲覧。
  3. ^ a b c 『The Diversity of Fishes Second Edition』 p.320

参考文献

外部リンク


ドクウロコイボダイ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 06:03 UTC 版)

イボダイ亜目」の記事における「ドクウロコイボダイ科」の解説

ドクウロコイボダイ科 Tetragonuridae は1属3種熱帯・亜熱帯海域分布。体は細長く成魚腹鰭をもつ。背鰭2つあり、第1背鰭棘条10-20本で、丈が短い。第2背鰭軟条のみ。臀鰭棘条は1本である。主に腔腸動物有櫛動物クラゲクシクラゲ仲間)を餌にしていると考えられている。 ドクウロコイボダイ属 Tetragonurus

※この「ドクウロコイボダイ科」の解説は、「イボダイ亜目」の解説の一部です。
「ドクウロコイボダイ科」を含む「イボダイ亜目」の記事については、「イボダイ亜目」の概要を参照ください。

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