ドクカラカサタケとは? わかりやすく解説

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ドクカラカサタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 21:27 UTC 版)

ドクカラカサタケ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Agaricomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: ハラタケ科 Agaricaceae
: オオシロカラカサタケ属 Chlorophyllum
: ドクカラカサタケ C.neomastoideum
学名
Chlorophyllum neomastoideum

(Hongo) Vellinga

和名
ドクカラカサタケ(毒唐傘茸)

ドクカラカサタケ(毒唐傘茸、C.neomastoideum)は、白い毒キノコ。

分布

日本の[1]、雑木林や、竹藪、草地などの地上[2]

形態

径は8~10㎝で、成長すると平らに開くが、中央部は高く盛り上がる[2]

傘の表側は表面は白地に淡黄褐色の大きな鱗片につける[1]。周辺部には細かな鱗片が多数存在する。粘性はない[2]

傘の裏側のひだは白色で密生し、に隔生する[2]。ひだには7.5~9×5~6㎛で楕円形の胞子をつける[1]。胞子が熟してもひだは白いまま[3]。ひだとは白色であるが、傷つくと赤褐色に変化する[2]

柄の高さは10~12㎝[1]。柄の表面は絹状で、成長につれくすんだ白色から汚れた褐色へと変わる。基部はかぶら状に膨らむ。柄にはつばがあり、白っぽく環状で、上下に動かすことできる[2]

生態

夏~秋、雑木林や、竹藪、草地などの、地上に、単生~散生し、時に群生して菌輪を作る[2]。腐生菌[3]

名称

コカラカサタケという別名がある[2]。本種はとてもおいしいことで知られる食用のカラカサタケによく似る毒キノコであるため、ドクカラカサタケという標準和名がつけられた。

2~3本食べると、1,2時間~数時間で[1]、嘔吐、下痢などの胃腸系の中毒を起こす[1]。ドクカラカサタケの幼菌を、カラカサタケと間違えて食べてしまう中毒事件が起きているため注意する必要があり、特に幼菌での同定には十分な注意が必要である[2]

脚注

  1. ^ a b c d e f 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄、山渓カラー名鑑『増補改訂新版 日本のきのこ』、山と渓谷社、2011年、181頁
  2. ^ a b c d e f g h i 長沢栄史、増補改訂フィールドベスト図鑑13『日本の毒きのこ』、学研、2009年、116頁
  3. ^ a b 保坂健太郎、小学館の図鑑NEO『[改訂版]きのこ』、小学館、2017年、31頁



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