アオスジカミキリとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 昆虫類 > カミキリ > アオスジカミキリの意味・解説 

青条天牛

読み方:アオスジカミキリ(aosujikamikiri)

カミキリムシ科昆虫


アオスジカミキリ


アオスジカミキリ

和名:アオスジカミキリ
学名Xystrocera globosa (OLIVIER)
    コウチュウ目カミキリムシ科
分布本州四国九州台湾朝鮮東南アジア・エジプト・マダガスカル・ハワイ
 
写真(上):アオスジカミキリ雌成虫
写真(下):アオスジカミキリ幼虫食害
説明
幼虫が,ネムアカシアなどのマメ科樹木樹皮下を食害し,立木や太枯らす成虫体長20〜33mm。雄は雌に比べて体長対す触角長さ長い老熟幼虫体長は,35〜45mm。6月から10月にかけて常に成虫羽化するが,6月9月下旬成虫発生ピークがある。成虫は,樹皮状の凹凸部に卵塊状に産卵する幼虫樹皮下に穿孔し,集団で内樹皮食害するため,食害部から先が枯死することがある6月産卵された卵から発育した幼虫一部9月脱出するが,残った幼虫越冬翌年6月脱出するので,発生ピーク2つある。成虫は,しばしば灯火飛来する
アオスジカミキリ雌成虫

アオスジカミキリ幼虫食害痕


青条天牛

読み方:アオスジカミキリ(aosujikamikiri)

カミキリムシ科昆虫

学名 Xystrocera globosa


アオスジカミキリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/26 01:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アオスジカミキリ
アオスジカミキリ(タイ産)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : ハムシ上科 Chrysomeloidea
: カミキリムシ科 Cerambycidae
亜科 : カミキリ亜科 Cerambycinae
: アオスジカミキリ族 Methiini
: アオスジカミキリ属 Xystrocera
: アオスジカミキリ X. globosa
学名
Xystrocera globosa

アオスジカミキリ( Xystrocera globosa )はカミキリムシ科の昆虫の一つ。褐色の体で前翅に青緑色の縦筋が入っている。

特徴

体長には個体変異が大きく、13-32mmと幅があるが、概してが小さい[1]。体は腹背方向にやや扁平になっている。頭部には粗大な点刻が多く、正中線には溝があり、触角の出る孔にはその内側に1個の棘状突起がある。触角は雄では体長よりかなり長く、雌では体長より少し短い程度で、柄節は太くなっており、その末端には棘状突起があり、第3節から第5節までは表面がごく粗くなっており、特に雄では太くなっていて両側には小さな歯状の突起を並べ、その中で第4節が最も長い。前胸は球形で表面は鮫肌状になっている。前翅は後方で狭まり、縦に伸びる3本の隆起した筋と深い点刻があり、末端は丸くなっている。歩脚では腿節は扁平で棍棒状の形をしており、勁節は多少湾曲している。

体色は基本的には濃褐色で、前胸背では中央寄りの両側に曲玉のような赤褐色部がある以外は青緑色に輝いており、また前翅は黄褐色の地に中央を前後に貫いて伸びる青緑色の帯状斑紋がある。また体の下面は暗赤褐色をしている。ただし前胸背の正中線が細く緑色になっているもの、前翅の緑の縦斑が細くて基部にまで達しないものなどの変異が見られる[2]

別名として石井他編(1950)はセスジカミキリ、フタスジマルムネカミキリ、コウシュンマルクビカミキリを挙げているが、他の文献では見ない。

分布

日本では本州四国九州佐渡壱岐五島列島に分布し、国外では朝鮮半島中国南部から東南アジアマレーインドアフリカハワイまでと広い分布域を持つ[3]

生態他

幼虫の餌になるのはネムノキアカシアなどのマメ科植物の樹木で、その枯死木、および腐朽木の樹皮下を食べる[4]

成虫の出現時期は6-8月で、この間にネムノキの枯れ木や衰弱木などに集まって見られ、また灯火にもよく飛来する。幼虫は餌となる枯れ木の樹皮下および材部を食べて成長し、1世代に2年を要する。6月頃に幼虫が成熟すると、材を食べ進んで出来た中空の坑道内の終点に蛹室を作り、出口の方向を向いて蛹化する。蛹室は坑道を石灰質様の物質で作られたドーム状の仕切りで区切られたものとなっている。

出典

  1. ^ 以下、主として石井他編(1950),p.1226
  2. ^ 林他編著(1994),p.42
  3. ^ 林他編著(1994),p.42
  4. ^ 以下、主として鈴木(2009),p.34

参考文献

  • 林匡夫他編著、『原色日本甲虫図鑑 IV』、(1984)、保育社
  • 石井悌他編、『日本昆蟲圖鑑』、(1950)、北隆館
  • 鈴木知之、『日本のカミキリムシハンドブック』、(2009)、文一総合出版



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アオスジカミキリ」の関連用語

アオスジカミキリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アオスジカミキリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
カミキリ情報館カミキリ情報館
この記事は「カミキリ情報館」の中の「カミキリムシ図鑑21世紀」の記事・画像を転載しております。
森林総合研究所森林総合研究所
(C) Copyright 2025 Forestry and Forest Products Research Institute, All right reserved
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアオスジカミキリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS