アウトウニオンの車種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 18:43 UTC 版)
「アウトウニオン」の記事における「アウトウニオンの車種」の解説
アウトウニオンが民生用に製造した車種は以下の通り。 アウディ(戦前)アウディフロントUW220、UW225 - その名の通り前輪駆動車。直列6気筒エンジンを備えていた。系列のヴァンダラーW22のエンジンを反転させて前輪を駆動した。UWは「逆ヴァンダラー」(Umgekehrter Wanderer )を意味する。ホルヒの工場で生産された。 アウディ920 - アウディフロントtUW225の後継車だが、常道的な後輪駆動に戻された。 アウディW ホルヒホルヒ・830 - V型8気筒3.5リットルエンジン搭載。ホルヒのボトムレンジを担う車種。BLはロングホイールベース仕様でBKはショートホイールベース仕様。830BLは930の登場後も存在する。 ホルヒ・930 - 930Lと930Vはボディはそのままに830の3.5リットルエンジンを3.8リットルに拡大したもの。今日のマイナーチェンジモデルにあたる。930Sは全くの別物で他の930シリーズに共通点は見られない。主な特徴は空力抵抗に力を入れており曲線が多用されていたりヘッドライトが今日の自動車の様にフェンダー内に埋め込まれている点。 ホルヒ・853 - 直列8気筒 SOHC 5リットル120PSエンジン。全長×全幅×全高:5,350×1,830×1,580mmで、ホイールベースが3.45m。ライバルはダイムラー・ベンツの540Kで絶対的性能こそ劣るが、造りの良さや風格では引けを取らず、価格は4シーター・カブリオレで14,500RMと540Kロードスターの22,000RMに比べれば破格の安さであった。カブリオレの他にリムジン、ロードスター、スポーツクーペもあった。853はスペシャリティモデルであったが、ベースである850を上回る数が生産されるヒット作となった。アウトウニオンのレーシングドライバーであるローゼマイヤーはスポーツクーペに乗っていた。 ホルヒ・951 - ホルヒのトップレンジを担うモデル。エンジンは直列8気筒SOHC。Glaser(※コーチワークを行ったドレスデンの会社の名)・LWB・プルマン・カブリオレという3列シート車もある。ホイールベースはプルマン・リムジンで3.745m、価格がプルマン・リムジンで18,750RM。 ホルヒ・600 - 1931年から1933年まで生産されていたモデル。6リットルV型12気筒120PSエンジン搭載。ホイールベースは2.375m。 ホルヒ・670 - 1931年から1933年まで生産されていたモデル。6リットルV型12気筒120PSエンジン搭載。ホイールベースは3.45m。価格はグローサー・メルセデスやマイバッハ・ツェッペリンに比して安価で、カブリオレで22,500RM。 ホルヒ・855 DKW(戦前)DKW F5 DKW F9 ヴァンダラーヴァンダラー・W22 - アウディフロントUW220と同じエンジンを使用 ヴァンダラー・W23 ヴァンダラー・W24 ヴァンダラー・W25K DKW(戦後)DKW 3=6F91 アウトウニオンアウトウニオン1000(1000、1000SP、ユニバーサル) - 2ドアセダンやワゴンのユニバーサルもあった。戦後のヒット作となった。 NSU(合併後のアウディNSUの時に生産していた車種)NSUプリンツ30 NSU・Ro80 - ロータリーエンジンを搭載したセダン。
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