わすれン!参加者の取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:01 UTC 版)
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の記事における「わすれン!参加者の取り組み」の解説
わすれン!参加者の取り組みは個人による記録から、その記録を見直す対話の場づくり、わすれン!参加者以外の一般の方々から震災の記憶を集める試みにまで多岐にわたる。それらの活動を協働で考え、場づくりや利活用を支えているのはわすれン!スタッフである。 定めた点から観て測る さまざまな参加者によって記録された定点観測写真。被害を受けた場所がどう変わったか、また震災前の写真と比較することでそこにあった人々の暮らしを思い起こすことができる。 「レインボーアーカイブ東北」による手記 東日本大震災では多様な性の当事者たちの多くも被災し、それぞれ特有の困難を抱えていたがその現実はほとんど可視化されていない。「レインボーアーカイブ東北」では、今回の震災でみえた課題や今後の対策を洗い出し、これからの「備え」を蓄積していくために、セクシュアルマイノリティ当事者たちの生の声を手記として集めている。 こえシネマ 震災によって私たちの周りに生じたさまざまな「距離」から、言い出せなくなった言葉や話題を話すきっかけに「映像」がなりうるのではないかと、2012年より身近な目線で記録された映像を見て話し合う場を開いている。 3月12日はじまりのごはんーいつ、どこで、なにたべた?ー 震災から時間が経ち当時のことを話す機会が少なくなるなかで、震災時の「食」にまつわる写真をきっかけに、来場者がそれらを見て思い出した体験や想いを付箋に書いてもらう参加型の展示を行うことで他者の記憶を収集するプロジェクト。震災を自分のこととして捉え直すきっかけをつくる試みである。NPO法人 20世紀アーカイブ仙台(現3.11オモイデアーカイブ)とわすれン!が協働で企画。 障がい者グラフィティ 障がいのある当事者とその方々を支える人を招いて、それぞれの震災体験と支援活動について聞き、これからのバリアフリーやノーマライゼーションとは何かについて話し合うインターネット配信番組。 みみで眺める 震災直後や、復旧・復興の過程のさまざまな表情を「みみ」を通して眺めるプロジェクト。主にわすれン!スタッフが沿岸部や被害のあった市街地に赴き、その時の状況を音声で記録した。復旧・復興過程だけでなく、工事の終わった砂浜や被害を受けた住宅が撤去された場所など、復旧作業を終えた風景が広がる土地で鳴っている音も採取している。 わすれン!DVD わすれン!参加者が撮影・編集した映像をDVD化し、メんだいディアテーク2階の映像・音響ライブラリーに配架。2021年現在、99本のDVDが制作された。
※この「わすれン!参加者の取り組み」の解説は、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の解説の一部です。
「わすれン!参加者の取り組み」を含む「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の記事については、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の概要を参照ください。
- わすれン!参加者の取り組みのページへのリンク