百花繚乱
百花繚乱とは、百花繚乱の意味
百花繚乱の意味は「様々な花が一斉に咲き誇る事、転じて複数の優れた人材や業績が重なって現れる事」である。煌びやかな様子を表現する事から美しい女性が並ぶ際にも用いられるケースも多い。全体的にポジティブなニュアンスを含むため、否定的な文脈に盛り込まれる例は稀である。百花繚乱の語の由来・語源
百花は単純な数字としての役割よりも「様々な、あらゆる」といった具合に漠然とした程度・規模の大きさを表している側面が大きい。繚乱には「咲き乱れる」の意味があるが、具体的には火の粉や灯りの光をまといながら花々が咲き誇っているようなニュアンスがある。百花繚乱という熟語自体の起源には不明瞭な点が多いが、古くから草木に風情を見出して来た日本文化の中で自然発生的に成立したと考えられる。百花繚乱の語の使い方(用法)、例文
百花繚乱は花々・人物・無機物など、様々なものを対象としてその華麗な様子を賞賛する場合に用いる。また、物理的に存在する事物ではなく才能など目に見えない要素を対象する用例もある。 ・多くの花々が開花する春先の公園は、正に百花繚乱の光景だ。 ・ファッションショーでは百花繚乱のモデルたちが入れ替わり立ち代りで登場する。 ・今回の博覧会には著名芸術が数多く出展しており、百花繚乱のラインナップとなっている。百花繚乱の類語と使い分け方方
百花繚乱の類義語には「千紫万紅」「百花斉放」「百家争鳴」などが挙げられる。千紫万紅は色とりどりの花が咲き乱れ色彩豊かな様子を表す。百花繚乱が有形無形を問わず様々な事物を対象としているのに対して、花の美しさに焦点を絞っている部分に違いが生じている。百花斉放も同様に多様な花々が咲き誇る様子を語源としているが、主に学術や文化といった活動が自由で活発に展開される事について述べる熟語だ。かつては中国共産党がスローガンとして掲げていた事でも知られる。百花繚乱のように、形あるものの美しさを称える用法はない。 百家争鳴の「百花」は様々な分野の学者・専門家を表し、「争鳴」は活発に自由な議論が交わされている様子を意味している。中国の春秋戦国時代に起源を持つとされており、当時の学術的な議論が盛んであった故事から現代にまで熟語として伝わった。百花繚乱よりも学術的なニュアンスが強く、比較的フォーマルな文面で用いられるケースが多い。百花繚乱の英語
百花繚乱を英語で表す際には「profusion of flowers」となり、美しい花々が咲き乱れた様子を示す。優れた人材の出現には「the appearance of many talented people」という表現が使われるなど、賞賛する対象によって表記が異なる。ひゃっか‐りょうらん〔ヒヤククワレウラン〕【百花×繚乱】
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