ならい

デジタル大辞泉

ならい〔ならひ〕

冬に吹く強い風。海沿いの地でいい、風向きは地方によって異なる。ならい風。《季 冬》「夕—一トきは月のほそりかな／万太郎」

ならい〔ならひ〕【習い／^▽慣らい】

読み方：ならい

１ しきたりとなっていること。ならわし。習慣。「土地の—で盆は旧に行う」

２ 世間であたりまえであること。世の常。「栄枯盛衰は世の—」

３ ならうこと。学ぶこと。

「以て貿易不利にして帰り来らんとき狼狽せざるの—となし」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉

４ 秘事などを口授されて学ぶこと。また、その秘事や、古くからの言い伝え。

「この御社の獅子の立てられやう、定めて—あることに侍らん」〈徒然・二三六〉

日本語活用形辞書

慣らい、倣い、習い

読み方：ならい

ワ行五段活用の動詞「慣らう」「倣う」「習う」の連用形である「慣らい」「倣い」「習い」、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

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倣う  » 「倣う」の意味を調べる
習う  » 「習う」の意味を調べる

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焼津の方言

ならい

意味

北東

 使用例

今日はならいの風だて明日は雨ずらよ。

（今日は北東の風だから明日は雨でしょう。）

 解説

「ならい」という語は、東日本の海沿いの地方で使われた語で、本来は冬の寒い時期に吹く風のことをいいました。風向きは、その地方によって異なり、当地では北東（東）の風をさしますが、千葉の銚子では、北西（西）風のことを「ならい」と言ったようです。

JMnedict

成相

姓	読み方
成相	ならい

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ならい

出典:『Wiktionary』 (2021/11/30 22:51 UTC 版)

名詞：習い

ならい【習い】

1. 習慣。
2. 世間によくあること。

語源

古典日本語「ならひ」 < 動詞「ならふ」

発音

• (東京) なら​い [nàráꜜì] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [na̠ɾa̠i]

名詞：風

ならい

1. 東日本の太平洋岸、北日本の日本海で冬に吹く北寄りの強い風。関東では北東の風。

発音

• (東京) なら​い [nàráꜜì] (中高型 – [2])
• (東京) ならい [nàráí] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [na̠ɾa̠i]

動詞

ならい

1. 「ならう」の連用形。

Weblio日本語例文用例辞書

「ならい」の例文・使い方・用例・文例

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