その他の補機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 10:03 UTC 版)
補助ボイラー 補助ボイラー(Auxiliary Boiler)は補機や加熱装置へ蒸気を供給するための装置である。 丸ボイラー(スコッチ・ボイラー、Scotch Boiler)か、乾熱式丸ボイラー(Dry conbustion Boiler)が使用され15気圧程度の比較的低い圧力である。 清海水用ポンプ類 雑用水ポンプ 多目的に使用される海水を供給するポンプ。 清水用ポンプ 飲料水(清水)を供給するポンプ。 バラスト・ポンプ 船のトリム、ヒール、浮力を調節するためのバラスト水の注排水を行うポンプ。 造水装置 大型船ではさまざまな用途に水が使用され、一部は海水のような外部自然水でも用をまかなえるが、清浄な水も大量に必要とされる。機関にボイラーを備える蒸気タービン船では、毎日数回のボイラー内部の蒸気洗浄(スート・ブロー)を行わねばならず、内部の蒸気も漏れにより徐々に失われるために補わなければならない。意外なことにボイラー内の水は高純度が求められ、不純物があると徐々にスケール(水垢)がたまって熱効率が落ち、そのまま放置して熱の不均一な状況が悪化すると事故が発生するリスクがある。また、客船では生活水が必要であり、貨物船であっても船体から塩分を洗浄するには清水が必要となる。 蒸気タービン船ではその蒸気を、ディーゼル船ではエンジンの冷却を兼ねた高温の清水をそれぞれ利用した造水装置(Distilling Plant)が備えられていて、大量の清水の需要に応えられるようになっている。造水装置は、水を100℃以上に加熱して清水を得るのではなく、抜気ポンプによって水タンク内の圧力を700mmHg程度にまで下げて温かい水を沸騰させる。その蒸気を別の清水タンク内で冷やすことで清水を作り出している。 その他の補機 通風装置、空気圧縮機、発電機(Generator, Dynamo engine)
※この「その他の補機」の解説は、「船舶工学」の解説の一部です。
「その他の補機」を含む「船舶工学」の記事については、「船舶工学」の概要を参照ください。
- その他の補機のページへのリンク