タイミングベルト交換作業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 21:29 UTC 版)
「タイミングベルト」の記事における「タイミングベルト交換作業」の解説
タイミングベルトの交換作業は、整備技術レベルとしては中級に属する。このため、一般ユーザーはディーラーや修理工場に作業を依頼することが多い。 作業は、タイミングベルト交換を行うための作業スペースの確保のために、その他の補機類(インテークダクト、オルタネータなど)を取り外す。そしてエンジンカバーを外し、テンショナーを取り外した後、タイミングベルトを交換する。この時、冷却水を循環させるウォーターポンプを同時に交換することが多い。ポンプはタイミングベルトの交換作業工程の途中で交換できる(後日再整備となる可能性を低減できるため)か、或いはタイミングベルトを取り外した状態でないと交換できない設計となっている、タイミングベルト同様の交換推奨距離に指定されている等の理由が挙げられる。他にも、タイミングベルトを取り外した状態でないと交換できない各シャフトのシール類の交換も同時に行われる場合も多い。 高級スポーツカーの代名詞とも云える、フェラーリでは、指定交換サイクルが2年2万キロ(4年3万キロ)と短い。縦置きミッドシップのモデルでは、タイミングベルトプーリがキャビン側に配置されており、ベルト交換のためにエンジンを下ろす必要があることから作業工賃も高額である。この他スバルなど水平対向エンジンを搭載する車も構造上タイミングベルト交換にかかる工賃は他のエンジンに比べても高額になる。エンジン横置きミッドシップ車のホンダ・NSXやトヨタ・MR2、横置きリアエンジンのスバル・サンバーはエンジン搭載状態で交換可能であるが、他のエンジンレイアウトのタイミングベルト交換作業に比べると比較的長い標準作業時間が設定されていることからも、高難易度の整備とされる。
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