タイミングを逃す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:13 UTC 版)
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」の記事における「タイミングを逃す」の解説
「暗黒魔族ギルファー・デーモン」と「リーフ・フェアリー」による即死コンボ疑惑から良く知られるとなったルール。このルールは上記の即死コンボ疑惑を規制するためのルールだと思われるが、その前にも、既に存在し続けるルールである。「〜時、…できる。」とかかれた効果(モンスターの任意誘発効果、および発動条件が定められた魔法・罠カード)は、「トリガーとなった処理の後に別の処理が挟まった場合、発動タイミングを逃し発動できない」とするルールである。この現象は効果の連鎖(チェーン)時に発生する。要は、LPやステータス変動・ドロー・カードを捨てる・特殊召喚といった「タイミング」という発動トリガーは常に更新され続け、最新のタイミングしか参照されないのである。ただし、制限がかかるのはタイミングのみで、例えば蘇生と除外を同時に行う効果の場合この2つをどちらがトリガーでもタイミングを逃さない。 タイミングを逃す例 墓地に送られた「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の効果(任意効果)を発動させ、自分フィールド上の「リーフ・フェアリー」に装備する。 →「リーフ・フェアリー」の効果を、自身に装備された「暗黒魔族ギルファー・デーモン」を墓地に送り発動(コスト)。効果で相手プレイヤーのライフに500ポイントダメージを与える。 →再び墓地に送られた「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の効果を発動させ、自分フィールド上の「リーフ・フェアリー」に装備する。 →2行目からの作業を繰り返す 実際には「暗黒魔族ギルファー・デーモン」が「リーフ・フェアリー」の効果の発動コストとして墓地へ送られた後、ダメージを与える処理が挟まるため「暗黒魔族ギルファー・デーモン」は自身の効果を発動するべきタイミングを逃し、無限に装備することができない。 このルールの制定により、「強制効果か任意効果か」「コストか効果か」「1つの効果に存在する2つ以上の処理は同時か順番か」「2つ以上の処理は一連の処理か個別にチェーンブロックを作る処理か、あるいはいずれかは永続効果なのか」などが重要になり、ルールを複雑化させてしまった。一応、強制効果かはする/できるという記載があるか、コストかは何かを支払う処理で完結しているか、一連の処理かは発動直後に選択したカードへの処理で完結していないか、といった基本的な判断基準はある。しかし、それさえも前後の文の繋がりで変化する場合がある上、現在ではさらに「タイミングを逃さない誘発効果」「タイミングを逃す要因にならないはずの永続効果によってタイミングを逃す事例」などが存在し、同じテキストでも異なる裁定になるなど、さらに複雑な様相を呈している。
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