すいませんとすみませんはどちらも正しい?
「すいません」と「すみません」は、どちらも日常会話で使用される言葉ですが、正しい表現は「すみません」です。「すみません」が発音しづらいため、発音しやすくするために、くだけた話し言葉として「すいません」が使われるようになりました。
日常の中で、申し訳ないなと思ったときに「すいません」と口で言うのは問題ありませんが、メールや手紙などの文章においては、「すいません」ではなく「すみません」を使用しましょう。
■ 字義から理解する「すみません」の意味
「すみません」というこの言葉の語源と意味について、浄土真宗本願寺派僧侶の大來 尚順(おおぎ・しょうじゅん)さんは、下記のように言っています。
“「すみません」という言葉を解体すると、「すみ」「ませ」「ん」という三つに分解できます。「すみ」は、動詞「済む」の連用形、「ませ」は丁寧語の助動詞「ます」の未然形、「ん」はこれらを打ち消す助動詞「ぬ」の変化形の語です”
“「済む」には「物事が完了する」「仕事が終了する」という意味があります。しかし、「済む」の同源に「澄む」というものがあり、これは「心配や邪念がなく、心がすっきりする」という意味を持つようです。この二つの意味を合わせると、「すみません」は、仕事を終了させることができなかったり、約束事を守れなかったとき、申し訳なくて「自分の気持ちがおさまらない」という「謝罪」の意味になります”
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/140791?page=2)
つまり「すみません」とは、仕事が終わらなかったり、約束していたことが完了しなかったりして、お詫びの気持ちを示したい時に使用する言葉です。漢字で書く場合は「済みません」と表記します。
■「すみません」を使用する場面
「すみません」は「謝罪」の場面で使うことが多いですが、「感謝」「依頼(呼びかけ)」などの場面でも使用することがあります。
それぞれの使い方について、大來さんは下記のように述べています。
“相手から何かを頂いたときや、何かをしていただいたとき、その有り難さに対して申し訳ないことに何もお返しができず、「自分の気持ちがおさまらない」という深い「感謝」の意味になります”
“「依頼」(呼びかけ)の意味は、「謝罪」と「感謝」の意味も幾分か含んでいます。よく考えてみると、私たちが相手に何かを依頼するとき、それは相手に何かしらの負担をかけることになるのです。私たちはそれを無意識にも認識し、そこから申し訳ないという「謝罪」と「感謝」の思いが心に生じ、「すみません」という言葉を使うのです”
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/140791?page=2)
このように、「すみません」は、ありがたさに自分の気持ちがおさまらないという「感謝」の意味を込めるとき、相手に何かしらの負担をかけてしまう謝罪と感謝の意味を込めて「依頼(呼びかけ)」をしたいときにも使用することがあります。
■「すみません」と「ごめんなさい」の違い
謝罪を示す言葉として、「すみません」とは別に「ごめんなさい」という言葉があります。
「ごめんなさい」とは、「許しを乞う」という意味を持つ「御免(ごめん)」と、丁寧語である「なさい」が合わさった言葉です。
「ごめんなさい」は「許してください」という意味を持つ謝罪言葉であるため、「自分の気持ちがおさまらない」という意味を持つ「すみません」とは、意味が異なります。
■「すみません」と「すんません」の違い
「すんません」は、「すみません」が方言として訛った言葉です。関西地方を中心に、さまざまな地方で「すんません」が使われています。さらに関西地方では、「すんまへん」とも言われることがあります。
「すみません」が発音しづらいため、発音しやすくするために、くだけた話し言葉として「すんません」「すんまへん」が使われるようになりました。
意味は、「すみません」も「すんません」「すんまへん」も同じです。
■「すみません」のビジネスシーンでの利用
ビジネスシーンでは、「すみません」という言葉は、あまり使用しない方がよいとされています。
「すみません」は日本語として正しい丁寧語ですが、友人や配偶者や親等に使用するカジュアルな表現です。そのため、上司や取引先への謝罪など、ビジネスシーンで使用することは好まれません。ビジネスシーンで謝罪したりお詫びの気持ちを伝えたいのであれば、もっと丁寧な言葉を使いましょう。
ビジネスシーンで「すみません」の代わりによく使用される言葉は、「申し訳ございません」「申し訳ありません」「お詫びいたします」「恐れ入ります」などがあります。上司謝罪や感謝など、伝えたい気持ちによって、それぞれ使い分けましょう。
■「すみません」の使用例
・間違ってメールを送ってしまいました。すみませんが、削除をお願いしてもよろしいでしょうか?
・こんなにたくさん果物をいただいてしまって……なんだかすみません。
・すみません、救急車の呼び方が分からないので教えてもらえませんか。
・小父さん、席次表に間違いがあって本当にすみませんでした。
日常の中で、申し訳ないなと思ったときに「すいません」と口で言うのは問題ありませんが、メールや手紙などの文章においては、「すいません」ではなく「すみません」を使用しましょう。
■ 字義から理解する「すみません」の意味
「すみません」というこの言葉の語源と意味について、浄土真宗本願寺派僧侶の大來 尚順(おおぎ・しょうじゅん)さんは、下記のように言っています。
“「すみません」という言葉を解体すると、「すみ」「ませ」「ん」という三つに分解できます。「すみ」は、動詞「済む」の連用形、「ませ」は丁寧語の助動詞「ます」の未然形、「ん」はこれらを打ち消す助動詞「ぬ」の変化形の語です”
“「済む」には「物事が完了する」「仕事が終了する」という意味があります。しかし、「済む」の同源に「澄む」というものがあり、これは「心配や邪念がなく、心がすっきりする」という意味を持つようです。この二つの意味を合わせると、「すみません」は、仕事を終了させることができなかったり、約束事を守れなかったとき、申し訳なくて「自分の気持ちがおさまらない」という「謝罪」の意味になります”
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/140791?page=2)
つまり「すみません」とは、仕事が終わらなかったり、約束していたことが完了しなかったりして、お詫びの気持ちを示したい時に使用する言葉です。漢字で書く場合は「済みません」と表記します。
■「すみません」を使用する場面
「すみません」は「謝罪」の場面で使うことが多いですが、「感謝」「依頼(呼びかけ)」などの場面でも使用することがあります。
それぞれの使い方について、大來さんは下記のように述べています。
“相手から何かを頂いたときや、何かをしていただいたとき、その有り難さに対して申し訳ないことに何もお返しができず、「自分の気持ちがおさまらない」という深い「感謝」の意味になります”
“「依頼」(呼びかけ)の意味は、「謝罪」と「感謝」の意味も幾分か含んでいます。よく考えてみると、私たちが相手に何かを依頼するとき、それは相手に何かしらの負担をかけることになるのです。私たちはそれを無意識にも認識し、そこから申し訳ないという「謝罪」と「感謝」の思いが心に生じ、「すみません」という言葉を使うのです”
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/140791?page=2)
このように、「すみません」は、ありがたさに自分の気持ちがおさまらないという「感謝」の意味を込めるとき、相手に何かしらの負担をかけてしまう謝罪と感謝の意味を込めて「依頼(呼びかけ)」をしたいときにも使用することがあります。
■「すみません」と「ごめんなさい」の違い
謝罪を示す言葉として、「すみません」とは別に「ごめんなさい」という言葉があります。
「ごめんなさい」とは、「許しを乞う」という意味を持つ「御免(ごめん)」と、丁寧語である「なさい」が合わさった言葉です。
「ごめんなさい」は「許してください」という意味を持つ謝罪言葉であるため、「自分の気持ちがおさまらない」という意味を持つ「すみません」とは、意味が異なります。
■「すみません」と「すんません」の違い
「すんません」は、「すみません」が方言として訛った言葉です。関西地方を中心に、さまざまな地方で「すんません」が使われています。さらに関西地方では、「すんまへん」とも言われることがあります。
「すみません」が発音しづらいため、発音しやすくするために、くだけた話し言葉として「すんません」「すんまへん」が使われるようになりました。
意味は、「すみません」も「すんません」「すんまへん」も同じです。
■「すみません」のビジネスシーンでの利用
ビジネスシーンでは、「すみません」という言葉は、あまり使用しない方がよいとされています。
「すみません」は日本語として正しい丁寧語ですが、友人や配偶者や親等に使用するカジュアルな表現です。そのため、上司や取引先への謝罪など、ビジネスシーンで使用することは好まれません。ビジネスシーンで謝罪したりお詫びの気持ちを伝えたいのであれば、もっと丁寧な言葉を使いましょう。
ビジネスシーンで「すみません」の代わりによく使用される言葉は、「申し訳ございません」「申し訳ありません」「お詫びいたします」「恐れ入ります」などがあります。上司謝罪や感謝など、伝えたい気持ちによって、それぞれ使い分けましょう。
■「すみません」の使用例
・間違ってメールを送ってしまいました。すみませんが、削除をお願いしてもよろしいでしょうか?
・こんなにたくさん果物をいただいてしまって……なんだかすみません。
・すみません、救急車の呼び方が分からないので教えてもらえませんか。
・小父さん、席次表に間違いがあって本当にすみませんでした。
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