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才
才
財
読み方:さい
采
読み方:さい
- 采賭博に使用するもので俗に「さいころ」と云ひ賽、骰、骨子、骸子、投子、角子、采等と書き何れも「さい」と訓ずる。博徒間には采の目について確乎たる掟がある。一の目の裏は六、二の裏は五、三の裏は四、でなければならぬ又目盛りは〓でなく〓。〓でなく〓。〓でなく〓でなくてはならぬ又采の目を六合に当てて一天地六南三北四東五西二と称してゐる。又賭博の事を「お大師」又は「四十二の物争ひ」と云ふのは采の目を全部加へれば二十一となつて弘法大師の命日に当る故、又丁半賭博にて采を二個使用する故二個の目を加ふれば四十二となる。
- サイコロのこと。釆、角子、骰子、投子とも書く六面の賭博用具。象牙又は鹿角で作られてゐるのが普通。各面の目の順序は一の裏は六、二の裏は五、三の裏は四で一天地六南三北四東五西二と称す。上を一とし右を二とすれば正面に四が出て来る、又三の目盛りは〓でなく〓、二は〓でなく〓、六も〓でなく〓である。賽はよく厄除けのマジナイとして用ひられてゐるが、これに関する俗説を紹介しよう。賽を箪笥に入れておけば着物が増えるとか、財布に入れておけば魔除けになるとか、寺社の縁日などでは張子の賽を厄除けの飾り物として売つてゐる。そのいわれは禅家の「立春大吉」と同じであるという。禅家で「立春大吉」の札を門に貼つておくのは、この四字が裏から見ても表から見ても同じであるから、悪魔が表から入つても裏へ抜け出てしまうという縁起に基くものであるが、賽が除、魔除けになるというのも、賽の目は裏表の合計がいづれも七になるので裏表がなく「立春大吉」と同じ理窟になるという説から出たものであろう。
分類 賭博
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