おもな昆虫相撲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:56 UTC 版)
昆虫相撲と見なされ、様式化、体系化されている伝統文化は世界各地に存在し、以下のようなものがある。 闘蟋:中国。1200年の歴史を持つ伝統文化であり、コオロギのオス同士を闘わせる。「こおろぎ合戦」「コオロギ相撲」と和訳されるが、日本国内でははっきりとした風習としてはほとんど体系化されていない。 蜘蛛合戦:鹿児島県姶良市加治木町の加治木くも合戦(国の選択無形民俗文化財・1996年(平成4年)11月28日選択)、高知県四万十市中村本町の全日本女郎ぐも相撲大会など。コガネグモを闘わせる。 ホンチ:神奈川県横浜-川崎一帯(横浜市登録地域無形民俗文化財・2019年(令和元年)11月5日登録)。ネコハエトリを闘わせる。千葉県富津市ではフンチと言う。 座敷鷹:延宝-享保の江戸。ほんちと同じくハエトリグモを使用する競技だが、クモ同士を闘わせるのではなく、クモがハエを狩る能力を競わせた。 メンクワン:タイ王国。ヒメカブトムシを闘わせる。 カブトムシ相撲:日本各地の夏の風物詩。カブトムシのオス同士、ないしカブトムシと大型のクワガタムシを闘わせる。子供たちがめいめい採ってきた個体を闘わせるもので、藁くず等で土俵を作っておこなわれることも多かった。どちらかの昆虫がひっくり返したり、場外に落としたり、対戦相手の昆虫が逃げ出したら勝ちである。地域によっては神社境内の祭り、縁日などで大会をすることもある。
※この「おもな昆虫相撲」の解説は、「昆虫相撲」の解説の一部です。
「おもな昆虫相撲」を含む「昆虫相撲」の記事については、「昆虫相撲」の概要を参照ください。
- おもな昆虫相撲のページへのリンク