あられ石(Aragonite)

Espinas,Chiuahua,Mexico
CaCO3 画像の幅約3.7cm
樹枝状のとても面白い形をしています。
あられ石(Aragonite)

Tazouta,Morocco
CaCO3 標本の幅約5cm
筒状をした結晶の塊が面白い標本です。
あられ石(Aragonite)

Givmentaro mine,Sicily,Italy
CaCO3 画像の幅約5cm
優しい緑色が美しい霰石です。
イタリアのシシリー島産で母岩の裏には多くの硫黄が付いています。
あられ石(Aragonite)

Karlovy Vary(Karlsbad),Zapadocesky Kraj,Czecho
CaCO3 画像の幅約3cm
白い球状をした「あられ石」の標本です。
温泉の湯から生じたもので、小さな卵が集まったような面白い
形状をしています。
あられ石(Aragonite)


Monte Somma,Somma-Vesuvius Complex,Naples Province,Campania,Italy
CaCO3 画像の幅約6mm、1.8cm
無色透明な針状結晶の放射状集合体が霰石(あられ石)です。
母岩の空隙中に美しい結晶が観察できます。
山さんご(あられ石)(Flos Ferri(Aragonite))

Fiumedinisi mine,Messina,Sicily,Italy
CaCO3 画像の幅約3.5cm
薄い青色をした外観が美しい標本です。
サンゴに似ていることから「山さんご」と呼ばれています。
アラレ石
(あられ石 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 01:49 UTC 版)
霰石 | |
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aragonite(フランス産)
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分類 | 炭酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 5.AB.15 |
化学式 | CaCO3 |
結晶系 | 直方晶系 |
へき開 | 一方向に完全 |
モース硬度 | 4 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 無色、白色 |
条痕 | 白色 |
比重 | 2.9 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |

霰石(あられいし、aragonite、アラゴナイト)は、炭酸塩鉱物の一種。化学組成は CaCO3(炭酸カルシウム)、結晶系は斜方晶系。霰石グループの鉱物。スペイン・アラゴン州周辺で双晶が多く出たことから、アラゴナイトと命名された。
産出地
鍾乳洞においてはサンゴ状の鍾乳石となることがあり、「山サンゴ」(Flos Ferri)と呼ばれている。
性質・特徴
比重2.9。モース硬度4。へき開は一方向である。六角柱状の三連双晶になりやすい。
化学組成は方解石と同じだが、異なる結晶構造を持つ(同質異像)。常温常圧では、方解石のほうが安定である。このため、もともと霰石として生成した結晶が、長い年月の間に霰石仮晶の方解石となっている場合がある。空気中で加熱することで方解石に相転移する。方解石より比重が大きいため、高圧下では方解石より安定となる。また、常圧下であってもマグネシウムイオン、硫酸イオンなどの存在下で生成する。方解石がマグネシウムなどのカルシウムよりイオン半径の小さい物質を不純物として含みやすいのに比べ、霰石はストロンチウムなどのカルシウムよりイオン半径の大きい物質を含む傾向がある。
トピックス
ヒザラガイは霰石を取り込んで目を作る初めての動物だと判明した[4]。
霰石グループ
- 霰石(aragonite) - CaCO3
- ストロンチアン石(strontianite) - SrCO3
- 毒重土石(witherite) - BaCO3
- 白鉛鉱(cerussite) - PbCO3
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ストロンチアン石
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毒重土石
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白鉛鉱
脚注
参考文献
- 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、94-95頁。 ISBN 4-05-402013-5。
関連項目
外部リンク
- Aragonite Group (英語), MinDat.org, 2012年7月15日閲覧。
- 福岡正人. “Aragonite〔霰石〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2020年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月15日閲覧。
- “標本名別索引(写真付き)英名-A”. 地質標本館. 産業技術総合研究所地質調査総合センター. 2012年7月15日閲覧。
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