『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のバラゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 07:34 UTC 版)
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護国三聖獣の1体で狛犬の基になったとされる「地の神・婆羅護吽」として登場する。体色は赤く、鳴き声が昭和版と異なる。「護国聖獣伝記」では実際より細く描かれている。武器は鋭い牙による噛みつき攻撃や、地中を掘り進む硬い爪と角。 妙高山から出現して暴走族を生き埋めにし、箱根の大涌谷にてゴジラと対決する。ジャンプからの噛み付きや体当たりなどで奮戦するも、体格差などでおよばず放射熱線を受けて爆死する。「普段マグマの近くに生息しているため、ゴジラの放射熱線に強い」と設定されているが[要出典]、劇中では一度の放射熱線だけで倒されている。 目撃したカップルに「可愛い」と言われて記念写真を撮られたり、ゴジラと戦っているところを現場中継している報道ヘリのディレクターから「頑張れ、赤い怪獣」と応援されたり、報道ヘリのカメラマンから「撮るの辛い」と同情されたりするなど、ゴジラの悪役性を際立たせるための感情移入の対象として演出されている。そのためか、ゴジラに追い詰められているシーンなどでは悲痛な表情が描かれることが多い。また、人々にはゴジラと勘違いされるなど、作品世界でゴジラが忘れられかけた存在であることが表現されている。 本作品のイラストポスターでは昭和版風の容姿で描かれている。 企画段階ではバランやアンギラスとの3体で登場が予定されており、当時の設定ではアンギラスが氷結怪獣と設定されていたことから、バラゴンはこれと対になる炎の怪獣として赤いデザインとなった。 スーツアクターは太田理愛。太田は東宝怪獣映画初の女性スーツアクターである。小柄な女性が演じることにより、ゴジラとの圧倒的な体格差(約2倍の身長差)が表現された。演技指導においては、四足歩行時に膝を付かないことに注意が払われた。 造型は開米プロダクションが担当。品田冬樹によるラフスケッチの段階から女性が着用することが想定されており、品田自身が太田の起用を決めたという。 着ぐるみはメインより一回り大きいものも製造され、初代同様に角が光るギミックも盛り込まれたが、劇中では未使用。こちらのスーツアクターは佐々木俊宜。
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